●本授業の目的およびねらい
アンドレ・ジッドの『狭き門』を題材にし、文学テクストの読解方法を学ぶ一方で、フランスにおけるキリスト教の問題と文化全般に親しむ。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
信仰と現世での幸福の間で葛藤する女主人公の物語として,日本でも熱心な読者の多い『狭き門』は,単なる美しい悲恋物語なのだろうか。背景となっている神学上の論争や,当時のフランスの社会・文化的状況を説明した上で、テーマを設定し、分析を試みる。また、翻訳には表れていない原文のニュアンスやフランス語の音の響きの効果を味わう。『狭き門』と平行して構想された『背徳者』も考察の対照とし,作家の自伝的事実も紹介しつつ,この小説に対する理解を深める。
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●成績評価の方法
平常点50%+最終レポート試験50%
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●教科書
ジッド 『狭き門』(新潮文庫) ジッド「背徳者」(岩波文庫) Gide, 『La Porte étroite』(Folio Gallimard)
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●参考書
授業中随時指示する。
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●注意事項
教科書は3冊すべて必ず購入すること。南部生協書籍で販売予定。授業中は積極的に討論に参加することが求められる。毎回授業の最後に簡単なレポートを書く。最終レポートは受講生が授業の内容に即して自由にテーマを設定する。4回以上欠席した場合は,最終レポート提出は受け付けない。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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