●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:「法」と紛争解決――民事事件を通じて「法」の役割を考える 日本では、「法」が適用される場面というと刑事裁判をイメージする人が少なくありません。しかし、「法」の本来の機能は社会の中の様々な紛争を解決することにあり、今日の刑事裁判もその一形態として近代以降に整備されたものにすぎません。 このセミナーでは、なぜ、「法」によって紛争を解決するという仕組みが要請されるのか、民事事件を素材に考えてみたいと思います。それを通じて、「法」の役割・意義について考えることがこのセミナーのねらいです。
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●履修条件あるいは関連する科目等
参加者でチームを作り、具体的な事件を素材としたディベートを行なうため、自発的に議論に加わる意欲のあること、授業時間帯以外にも準備に時間を割けることが、履修条件となります。報告用のレジュメの準備のため、ワープロソフトを使える環境も必要です。
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●授業内容
上記の目的を達成するために、セミナーの前半では、参加者で3名程度のチームを作り、具体的な紛争例を素材として、ある紛争における適切な解決をめぐるディベートを行ないます。 議論の準備に必要となる文献の調査方法などについても、授業の冒頭で説明を行ないます。 さらに、「法」による紛争解決の意義・限界について一定の理解をもつと、法律家の間で争われている様々な問題の意味について、より深く理解できるようになります。セミナーの後半では、法律の入門書を取り上げて、具体的な法律問題に対する理解を深めることを目指します。
1. ガイダンス(授業内容・進行方法の説明、報告グループの決定など) 2. リーガル・リサーチ(文献・裁判例の調査・利用方法、図書館の利用方法) 3. ディベート:受講者でチームを作り、ある紛争をめぐって対立している当事者の立場から、当該紛争の解決方法をめぐってディベートを行ないます。 4. 法律による解決の調査報告・議論:ディベートで取り上げた紛争に法律が適用されるとどのような解決がされるのか、受講者に調査報告をしてもらいます。受講者のディベートで示された解決との間にどのような異同があるのか、その原因はなどかなどについて議論を行ないます。 5. 基本的な法律問題の検討(法律に関する基本文献の購読・ディスカッション)
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●成績評価の方法
授業における議論への参加(50%)、授業における報告(25%)、レポート課題(25%) 出席はもちろん、議論への参加が重要な評価対象になることに留意して下さい。
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●教科書
初回の授業において指示します。
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●参考書
初回の授業において指示します。
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●注意事項
通年で受講して下さい。 セミナーでは、毎週、自発的な発言・議論への参加が求められることになります。また、授業時間外の時間帯も準備に割く必要があります。こうしたことが苦痛な方は(下位順位であったとしても)志望しないように注意して下さい。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
「法」にどのような意義があり、また限界があるのか。担当教員も、このような基本的な問題について、皆さんにお示しできるような答えを持ち合わせているわけではありません。皆さんと一緒に、色々な角度から考えてみたいというのが、いささか大げさな問題を取り上げる理由です。セミナーも試行錯誤の中で進んでいくことになるかと思います。毎週の準備が大変だと感じるかもしれませんが、「法」というものに関心のある方、意欲のある方の参加をお待ちしています。
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