●本授業の目的およびねらい
福島原発事故は社会に大きな衝撃を与えました。環境問題や遺伝子操作などの技術進歩に倫理的な疑問が呈されています。また、そうした直接的な形ではないところでも科学技術は、医療や教育などの人間理解に関わる領域で大きな力をもっており、それに対する反発からある種の宗教や身体訓練などに魅力を感ずる若者も増えています。この講義は、「科学技術社会論」(STS)の観点から、科学技術と社会をめぐる問題を歴史的事例と現代の問題に即して検討し、科学技術と社会をめぐる問題にバランスのとれた思考ができるようになることを到達目標とします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
この科目は、理系の人を主な対象としたものではなく、文系・理系を問わず必要とされる 日常生活や社会と科学との関わりを検討するものであり、特定の履修条件はありません。 (もちろん理系の人の履修も歓迎です)。
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●授業内容
1.科学技術社会論(STS)とは 2.福島原発事故をめぐる問題 3.科学はいかにして現実を変えたか 4.科学革命 5.ダーウィンと人間理解 6.公害・環境問題と反科学運動 7.科学の方法と限界 8.リトル・サイエンスの時代 9.ビッグ・サイエンス 10.不確実性と科学ー「想定外」とリスク 11.ポスト・ノーマル・サイエンスー遺伝子組み換え作物 12.科学と民主主義 13.グローバリズムと科学ー地球環境問題 14.トランス・サイエンスと参加型科学 15.まとめ
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●成績評価の方法
定期試験(90%)と出席・授業への参加状況(10%)によります。 履修取り下げ制度を採用
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●教科書
ジェローム・ラベッツ『ラベッツ博士の科学論ー科学神話の終焉とポスト・ノーマル・サイエンス』こぶし書房
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●参考書
小林傳司(編)『公共のための科学技術』玉川大学出版部 井山弘幸・金森修『現代科学論』新曜社 藤垣裕子(編)『科学技術社会論の技法』東京大学出版会 中島秀人『社会の中の科学』放送大学教育振興会
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●注意事項
この授業は、数式や化学式などは登場せず、科学的知識の細かい内容ではなく、科学技術が現代の社会や文化の中でどのような意義を持っているかを、科学う技術と社会をめぐる具体例にそくして文系・理系の学生に等しく必要な既存の学問分野を横断した観点から検討します。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
特になし
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