2012年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20120025320

●科目区分
理系基礎科目(理系)

●科目名
化学基礎Ⅱ
●主担当教員名
松岡 辰郎

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
金・3
●対象学部
工学部Ⅰ系(1・2)



●本授業の目的およびねらい

化学基礎Iが原子・分子の構造や化学結合をミクロの立場から学んだのに対して、化学基礎Ⅱでは、多数の原子や分子が集合したときに生ずるマクロな性質を、熱力学の観点から学ぶ。
特に、エントロピーという物理量の理解と、その量を用いて誘導されるギブスエネルギー、化学ポテンシャルにより、化学平衡、相変化、起電力などが定量的に記述できることを学ぶ。
さらに化学反応がどのような速度で進むかについても学習する。

●履修条件あるいは関連する科目等

高校時代学習した化学と物理,化学基礎I,微分積分学


●授業内容

 1.気体の性質I(気体分子運動論)
 2.気体の性質II(不完全気体の挙動)
 3.熱力学を学ぶための数学(偏微分)
 4.熱力学第一法則I(熱と仕事,内部エネルギー,エンタルピー,熱容量)
 5.熱力学第一法則II(反応エンタルピー,標準生成エンタルピー,キルヒホフの
   法則)
 6.熱力学第二法則I(可逆過程,熱機関,エントロピー,標準エントロピー)
 7.熱力学第二法則II(エントロピー,標準エントロピー,ヘルムホルツ・ギブスエネルギー,化学ポテンシャル)
 8.相平衡と相変化(相,相律,クラウジウスクラペイロンの式,相平衡,状態図)
 9.化学平衡I(平衡定数,平衡定数とギブスエネルギー変化)
10.化学平衡II(標準生成ギブスエネルギー,平衡に対する温度・圧力効果)
11.電池と起電力(酸化-還元反応と起電力,電極電位)
12.化学反応の速度(反応速度式,反応速度定数)


●成績評価の方法

1.授業態度・レポート・演習30%,期末試験70% 2.期末試験100%
いずれかの評価の高得点の方を評価点する.

●教科書

野村浩康・川泉文男 共編『理工系学生のための化学基礎 第5版』(学術図書出版社)

●参考書

特になし

●注意事項

理系基礎科目の一つで工学部I系の学生には,必須科目である大切な科目です。日ごろの勉強をしっかりやって学んでください。再試験対象科目です。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

化学の基礎である化学熱力学を学びます。相変化,化学反応,電気化学などを定量的にあつかうことが目的となります。高校までの化学と違い,数学と物理,特に物理の必要性が高い科目です。化学を学ぶ上で必須のことですので,予習・復習をしっかりとして根気よく学んでください。


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