●本授業の目的およびねらい
学会や社会で求められるプレゼンテーションを行えるよう、リーディング・スピーキング・リスニング・ライティングの各能力を高め、また4技能の統合を目指すことを目的とする。研究拠点大学たる名古屋大学の学生に相応しい学術英語を使いこなす能力を、実際の運用を前提とした学習活動を通して養う。自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかというこれまで英語(基礎)・(中級)で養った知識・技能と、英語(コミュニケーション)で培ったコミュニケーション能力に加え、プレゼンテーションに必要な知識や技能を習得し、学術英語を使いこなす能力を更に発展させる。
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●履修条件あるいは関連する科目等
学習に対する意欲。向上心。基礎的な文法力。社会的関心。「英語(基礎)」、「英語(中級)」、「英語(コミュニケーション)」の単位を取得していることを前提として授業を行う。
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●授業内容
英語によるプレゼンテーション(発表)の方法を学び、その実践練習を行う。また読解力を高めるために、適宜英文解釈を行ない、必要に応じて文法の確認も行う。時おり、小テストもあり。最初の6回もしくは7回は、教科書に従い、発表の仕方を学ぶ。(1週1ユニットを消化する予定。)それ以後は、英字新聞の記事やネット上のビデオなどを課題とし、その内容についての紹介と論評をしてもらう。発表は原則的にグループで行うが、学期中に1度か2度、全員の前でも発表をしてもらう。
後半の授業は次のような形で行う予定。 ・受講者は指定された(あるいは選択した)記事またはビデオについて発表の準備をしたうえで授業にのぞむ。記事の場合は、その記事のコピーをグループの人数分用意する。 ・授業では、それぞれのグループに分かれ、全員が順に記事またはビデオの内容をグループの他のメンバーに紹介し、また自分なりの論評を加える(もちろん英語で)。 ・論評は単なる感想ではなく、記事またはビデオを手がかりに、自分で行った何らかの調査の結果報告、あるいは、記事またはビデオが示す見解に対する反論、それらに示された事柄の別の文脈における例の紹介、などが望まれる。 ・各自原稿を用意し、それを暗記して話す。原稿をちらりちらりと見ながら話してもよいが、原稿を棒読みしてはいけない。原稿は授業終了時に提出してもらう(場合によっては、2週間に1度)。 ・それぞれの発表の後、グループ内で必ず質疑応答を行う。 ・3名程度の学生(あらかじめ指定しておく)が全員の前で発表を行い、教員およびクラスメートからの質問を受ける。
e ラーニングの確認テストは3回(ユニットテスト結果報告の時期に合わせる)行う予定。
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●成績評価の方法
eラーニング20%、授業点40%(発表原稿 [20]、小テスト [10]、発表 [10])、定期試験40%、積極性(ボーナス)の予定。基礎的な文法力を単位取得の条件とする。
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●教科書
Steven Gershon, Present Yourself 2: Viewpoints (Cambridge UP)
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●参考書
ジェイムズ・H・M・ウェブ『日本人に共通する英語のミス151』(増補改訂版)(ジャパンタイムズ)。マーク・ピーターセン『日本人の英語』(岩波新書)。ケリー伊藤『英語ロジカル・ライティング講座』(研究社)。その他必要があれば、授業HPにて、また、授業中に教室で紹介する。
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として電子教材を課し、その成績に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~nagahata/lectures12/nuilas12aea-law.html
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
注意事項続き ・ この授業では、遅刻2回で欠席1回分とみなす。また、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。 ・私語、ケータイ、睡眠禁止。 ・小テスト、定期テストでのカンニングは成績不可。期限後の提出物提出は評価 1/2。 ・授業HPで最新情報を確認のこと。なお、シラバスとHPとで内容が矛盾する場合は、HPのほうに従うこと。
アドヴァイスなど ・語学学習で大事なことはまず意欲。英語の力を伸ばすのだという意欲がないと、なかなか成果があがらない。 ・語学学習の効果はしばらく経ってから現れるもの。学習への意欲を失うことなく、継続して学習していってほしい。 ・発表だけでなく、英語の力を高めるために、ネットでいろいろなスタイルの発表もしくはトークを見てみるとよい。おすすめサイトのひとつは TED。字幕もあるが、日本語ではなく、英語字幕を使うのがよい。ただし、字幕を見る場合も、一度は字幕なしで見ることが必須。おすすめヴィデオ→ "Evelyn Glennie Shows How to Listen" (http://www.ted.com/talks/lang/en/evelyn_glennie_shows_how_to_listen.html)。 ・eラーニングは自分のために行うのだということを肝に銘じて取り組んでほしい。また、そこで学んだ表現を教室での自分の発表で積極的に使ってほしい。
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