2012年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20120021521

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーB
●主担当教員名
道家 紀志

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
月・5
●対象学部
農学部
文系学部
情報文化学部(自然)
理学部
工学部(Ⅰ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ系)



●本授業の目的およびねらい

セミナーのテーマ:「植物が未来を拓く?」を考える。
今日、世界人口の増加や生活レベルの向上などにともない、食糧不足や地球環境の破壊が危惧されている。これらの問題の未来を拓く主役は植物であり、その機能の活用が期待されている。本セミナーでは、(1)植物科学の最先端研究の動向について、調べ学習したことをまとめ、発表し、議論して、理解を深める。さらに、(3)上記のテーマに関する問題をグループで発掘・調査し、その成果を発表し、問題解決の道を提言する。これらの実践を通して、調査する、まとめる、発表する、および議論する能力を磨く。

●履修条件あるいは関連する科目等

植物の機能や食糧、環境、エネルギー、健康問題などに関心をもち、これらの未知の世界の理解に挑戦し、問題を考え、考えをまとめ、発表し、議論して、自分の能力を鍛えたいと目的意識をもつこと。植物科学、農学、環境科学などの科目が関連する。

●授業内容

1.まず、担当教員から、本セミナーの目的・目標と教科書「植物は未来を拓く」の内容と関連する食糧、環境、エネルギー、健康問題に関する紹介講義を聴き、自己目標を設定し、3週間にわたる教科書の通読を開始する。
2.通読期間中に、担当教員とTAより、特に、植物の機能およびバイオテクノロジー技術の原理、可能性、問題点などについて学び、質疑・討論を通してその内容と問題点を理解する。
3.教科書の通読完了後感想文を提出し、その5分間スピーチを行い、全体で討議する。
4.その後 教科書の次の各章の中から個人的に興味のある担当課題を決め、深く学習する活動を開始する。1)植物と遺伝子操作・導入、2)植物と光合成生産、3)植物の体内時計、4)植物と重力、5)植物と耐寒性、6)植物と病原体、7)植物と耐病性、8)植物の害虫防衛戦略、9)植物と高炭酸ガス環境、10)植物の環境修復能力、11)森林・樹木と性能開発、12)樹木と再生産力向上。
5.担当課題に関し調査・学習をすすめ、その内容をまとめる過程で、パワーポイントを用いて発表するための資料作成技術および発表の要領等を実践的に修得する。
6.担当課題に関して調査・学習したことを発表要旨およびパワーポイントによる
発表スライドにまとめ、口頭発表形式で実際に発表し、質疑・応答に臨む。また、他の課題の発表を聞き、内容を学ぶとともに質疑応答に参加し、教科書全体の内容を理解する。
7.個人発表の完了後、「21世紀に危惧される食糧、環境、エネルギーおよび健康問題」について全体で討議し、共通の問題意識を高めるとともに、数人単位のグループに分かれ、 1)食糧、2)環境、3)エネルギーまたは健康問題と植物の役割について、調査・研究し、資料を作成し、口頭発表と問題の解決に向けた提言をする準備をする。
8.グループにより調査・研究した内容を資料にまとめ問題の解決に向けた提言をパワーポイントを用いて発表し全体の討議に臨むとともに、他の発表を聞き討議に参加する。
9.最終的に、セミナーの成果と問題点を総括した後、それぞれは当初目標に照らし合わせ、自己評価と今後の自らの課題・目標についての総括レポートを書く。

●成績評価の方法

(1) 出席、(2)調査・学習した内容と発表資料、(3)口頭発表、(4)質疑・応答および討論への参加および(5)総括レポートを、それぞれ20%の割合で評価する。5回以上授業を欠席した場合は「欠席」。

●教科書

「植物が未来を拓く」 駒嶺 編、共立出版 (定価1、800円+税)(ISBN4-320-05586-1)(必須)

●参考書

課題に関する基礎的内容の参考書には「植物の生化学・分子生物学」 杉山達夫監修、岡田清孝ら監訳、学会出版センター(ISBN4-7622-3040-5)がある。その他の参考書は、必用な場合に、その都度紹介する。

●注意事項

教科書購入は必須。関連する参考書は中央図書館の他、農学部図書室に多いので参考にすること。インターネットも活用できる。授業時間内外で、担当教員やT.A.に積極的に相談し、アドバイスを求める。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

1)本セミナーに関する担当教員への連絡は、つぎのEーmailアドレスにご連絡下さい。noridk@sage.ocn.ne.jp(半角で入力のこと)
2)受講者は授業開始までに、指定した教科書を購入しておくこと。
3)本セミナーの内容は履修者全員が協力し、責任を分担して作っていくもので、都合で欠席または遅刻する場合には、他に迷惑がかからないよう事前に担当教員またはT.A.へ必ず連絡すること。
4)植物科学の最先端研究を易しく紹介した教科書を中心に、未知の難しい内容を自ら理解することに挑戦し、セミナー参加者が分担しさらに深めたことを相互に発表し議論することで、教科書全体の内容を深く理解することを目指している。ここでは、みんなで未知の世界に挑戦し、知識と視野を広げる喜びを知って欲しい。
5)「植物は未来を拓くか?」というテーマに関し、数人のグループで課題と問題を絞り、調査・研究し、問題解決の道を提言することを目指している。ここでは、異なる分野の者が一緒にテーマを考え、議論し、問題解決への道を探ることの喜びを感じて欲しい。


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