●本授業の目的およびねらい
本授業では、身近な問題である大学教育の国際的動向を題材として、グローバルな知識基盤社会のなかでの国際開発・協力について考える。世界の大学生の人口は新興国や途上国を中心に爆発的に拡大している。先進諸国の経済が停滞する中で、成長のドライブを新興諸国に求める世界的な構造変動が起きている。また、世界の留学生数も日本の大学生をすでに上回っており、中国・韓国などが留学生の新たな受け入れ国になってきている。日本の大学教育にいま求められているグローバル人材育成とは、何を意味しているのか?この授業を通じて、自分自身の学習の意味について考えてみよう。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特に無し。
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●授業内容
イントロダクション 1.本講義のねらい:大学教育を題材に国際開発を考える 2.教育に投資効果はあるのか? 3.現代社会が求める知識や技術とは何だろうか?
大学と国の発展の結びつき 4.大学はどのように生まれ、どのように国との結びつきを強めたのか? 5.アメリカの大学は、国づくりとどのように関わってきたのか? 6.日本の大学は、国の発展とどう関わってきたのか?(その1) 7.日本の大学は、国の発展とどう関わってきたのか?(その2)
グローバルな人の動きと大学 8.新興国家の大学は、どのように国の発展と結びついていったのか? 9.イギリスとオーストラリアは、どのように大学教育の輸出国になったのか? 10.シンガポールとマレーシアは、なぜ教育ハブを目指すのか? 11.韓国は、なぜ猛烈に教育投資を進めるのか? 12.中国は、送り出した頭脳を取り戻せるか? 13.インド・中東・アフリカで何が起きているのか?
大学の国際協力と連携 14.ヨーロッパ地域統合は、大学に何をもたらしたのか? 15.アジア・そして日本の大学は、どこへ向かおうとしているのか?
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●成績評価の方法
毎回課す文献課題へのコメント 30点 授業中の貢献と、授業後の理解度チェック 30点 最終試験 40点
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●教科書
授業中に指示する。
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●参考書
授業中に指示する。
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●注意事項
遅刻厳禁 授業開始後の入室は認めない。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
国際開発というと、自分と違う世界の話と感じるかもしれませんが、世界は確実にひとつになりつつあります。この授業を通じて、自分の今後の数十年の人生に何が起きるのか、そのためには、今何をしたらよいのかのヒントが得られればと思います。
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