●本授業の目的およびねらい
本講義は、各国の教育制度の特質や人間形成のあり方、また各国が抱える共通の教育問題を比較検討することにより、グローバルな視点から教育現象を考える姿勢を身につけることを目的としている。具体的には、各国の教育改革の動向や発展途上国が抱える教育問題、教育のなかのエスニシティ・言語・宗教問題、国際学力調査からみる世界の教育、新しい教育形態の模索など、テーマに沿っていくつかの国・地域を取り上げる。これらの考察を通して、日本を含む各国の教育を多面的な視点から捉えるための基礎を身につける。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
1.比較教育論とは〜本講義の目的と概要〜 2.国家形成と教育改革の史的概観 1)義務教育制度 2)分岐型教育制度と総合制化 3.教育機会の拡大と学歴問題 1)東・東南アジア諸国における教育拡大と学歴問題 2)国際競争力強化のための教育改革 4.教育のなかのエスニシティ・言語 1)多文化社会における教育 2)マイノリティの教育保障 5.教育のなかの宗教 1)教育と宗教の分離をめぐる問題 2)イスラーム文化圏の教育 6.外国人学校ど国際学校 1)外国人学校の位置づけ 2)国際学校と卒業資格 7.教育の国際化・市場化 8.国際学力調査からみる世界の教育 1)OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2)国際数学・理科教育調査(IEA) 9.総括〜世界の教育動向から日本を考える〜
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●成績評価の方法
出席(30%),ミニ・レポート(20%)および試験(50%)によって評価する。期末試験を受験しないものは欠席とする。
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●教科書
テキストは使用しない。
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●参考書
適宜、講義時間に指示する。
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●注意事項
受講にあたっては,指示された参考文献を読んで自ら理解を深める努力を惜しまないこと
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
特になし。
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