●本授業の目的およびねらい
朝鮮・韓国語の初級文法をすでに習得した学生を対象とし「習う朝鮮・韓国語から使 う朝鮮・韓国語」を指向する科目である。さらに高度な文法的知識を得ると同時に、生 の朝鮮・韓国語に実践的に対応できるような運用能力を養成する。したがって、口頭表 現力、聴解力を養成するための授業ではできるだけ朝鮮・韓国語を用いる。 また、言語文化Iあるいは初級朝鮮・韓国語に引き続き、さらに朝鮮・韓国語世界の 理解を深める。目標は「朝鮮・韓国語を活かす」である。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
一年次で学習したことを発展させ中級文法を習得することを目指し、論説文の精読に より短期間で韓国語の読解力を養成することを目指す。 テキストには、随筆、新聞・雑誌記事などを利用する。 授業は次の要領で行う。 (1)1回目から3、4回目までは、テキストの精読を通じてハンダ体の諸活用形、引 用構文、用言の派生、文構造などを中心に中級文法を学習する。特に、韓国語が日 本語と高度に類似した文法構造を持っていることを実感してもらいたい。 (2)その後の授業は、メールで配信されるテキストに基づいて行う。 ・テキストを分割し各受講者に担当箇所を割り当てる。 ・分担者は担当箇所を日本語に翻訳し所定の期日までに担当教員にメールで送る。 ・担当教員は分担者による翻訳に誤りのある箇所を指摘し、受講者全員に配信する。 ・受講者は配信された翻訳試案をプリントアウトして授業に臨む。 ・分担者は、担当箇所の朗読練習を行って授業中に音読し、誤りを指摘された箇所の 訂正を発表する。 ・担当教員による解説に基づき、分担者は翻訳の訂正をメールで担当教員に送る。 ・学期の最後にテキスト全体の翻訳が受講者全員に配信される。 (3)韓国語の読解力をつけるには、文法的知識と語彙力との両方を養わなければなら ない。語彙力に関しては、特に漢字語に力点を置いて学習する。したがって、毎回 授業の前に、前回の授業で習った部分の漢字語をハングルで表記する小テストを行 う。 (4)韓国語による自由作文(800字程度)をレポートとして学期内に提出する。
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●成績評価の方法
出席状況,小テスト、レポートおよび期末試験の成績により総合的に評価する。期末試験 の占める割合は6割程度とする。
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●教科書
テキスト、および補助教材はメールで配信する。
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●参考書
必ず韓日辞典を購入しておくこと。
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●注意事項
メールで教材のやりとりをするのでメールが使えるようにしておくこと。事情によりでき ない場合は,あらかじめ教員に知らせること。
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