●本授業の目的およびねらい
概念語を使用して議論を進める英文(学術的な英文)を理解するための練習をする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
なし。
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●授業内容
名古屋大学の学生は、学術的な英文に接して、二種類の困難を感じるようである。第一 には学術的な内容が述べられる英語の文体(単語、構文、修辞)で、第二には議論の脈 略を辿ることと概念(語)を理解することである。逆に言うと、これら二つの困難が含 まれていない学術英語など、あり得ないのだ。
このクラスでは、このような理解の困難を伴う学術的な英文について、各段落の要旨 を的確に捉える練習をする。またそのためには、著者が議論を展開する際に用いる 「鍵語」を見抜かねばならない。鍵語は、一つにまとまった学術的な英文(例えば、 論文)の序文、本論、結論の構成に不可欠なものであり、議論の流れをつくる核であ るからだ。
<特記事項> 1 毎回の積極的なテキストとの取り組みがなければ、合格点を取ることは困難だろう。 2 全訳はしない方針なので、授業に先立って、自分自身の問題点を発見しておき、 質問すること。 3 質問は授業中にすること。そうすれば問題点を全員で共有できる。 4 授業ではもっぱら内容についての質疑応答、英文の問題個所についての質疑応答 を行う。このクラスの名称にふさわしい内容のレベルを目指す。
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●成績評価の方法
(1)各記事の段落ごとの要旨と、各記事の内容に対する自身のレスポンスをまとめ たレポート(30点満点)。 (2)学期末テスト 70点
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●教科書
プリント教材 (南部生協一階印刷部にオリジナルを置いておく。各自コピーすること。)
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●参考書
安西徹雄『英文翻訳術』(ちくま学芸文庫、1995)
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●注意事項
5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。
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