2011年度 シラバス情報詳細

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(基礎)
●主担当教員名
村主 幸一

●単位数
1単位

●開講時期
Ⅰ期
水・1
●対象学部
文学部



●本授業の目的およびねらい

本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を
目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語
を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるパラグラフの構
造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその
根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を
英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英
語表現を多く習得する。

●履修条件あるいは関連する科目等

なし。

●授業内容

名古屋大学の学生は、学術的な英文に接して、二種類の困難を感じるようである。第一
には学術的な内容が述べられる英語の文体(単語、構文、修辞)で、第二には議論の脈
略を辿ることと概念(語)を理解することである。逆に言うと、これら二つの困難が含
まれていない学術英語など、あり得ない。

このクラスでは、このような理解の困難を伴う学術的な英文について、各段落の要旨
を的確に捉える練習をする。またそのためには、著者が議論を展開する際に用いる
「鍵語」を見抜かねばならない。鍵語は、一つにまとまった学術的な英文(例えば、
論文)の序文、本論、結論の構成に不可欠なものであり、議論の流れをつくる核であ
る。このような考えから、このクラスの授業内容は以下のものとする。

(1)パラグラフについての基礎知識を学ぶ。
(2)論文作成についての基礎知識を学ぶ。
(3)学術的な文章による読解の訓練。訳と要旨作成の作業。

●成績評価の方法

(1)各記事の段落ごとの要旨をまとめるレポート(20点満点)。
(2)学期末テスト 60点
(以上で80点満点、これに「ぎゅっとe」の成績を加算)

●教科書

プリント教材
(南部生協一階印刷部にオリジナルを置いておく。各自コピーすること。)

●参考書

安西徹雄『英文翻訳術』(ちくま学芸文庫、1995)

●注意事項

対面授業に加え、課外学習として、英語(基礎)用「ぎゅっとe」リーディングおよび
英語(基礎)用「ぎゅっとe」リスニングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体
の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。


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