●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:「法」と紛争解決――民事事件を通じて考える 「法」の重要な機能は、人々の間の紛争を解決することにあります。「法」による紛争の解決は、終局的には、裁判所が「法」を適用して判決を下すという形で行なわれます。皆さんは、このことを当たり前のことだと思われるかもしれません。しかし、なぜ、このような形で紛争を解決する仕組みが要請されるのでしょうか?このセミナーでは、人々の間で生じる紛争を素材として、こうした基本的な問題について考えてみたいと思います。それを通じて、「法」の基盤について理解を深めることがこのセミナーのねらいです。
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●履修条件あるいは関連する科目等
具体的な紛争例について、参加者で議論をするというスタイルを採用する予定です。議論へ向けて、毎週、十分な準備を行なう能力・意欲があること、議論に積極的に参加する姿勢をもつことが、履修のための条件です。ワープロソフトを使える環境も必要です。
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●授業内容
上記の目的を達成するために、参加者をグループに分けて、ある紛争における適切な解決などをめぐって議論を行なうという形で進めます。議論の準備に必要となる文献の調査方法などについても、授業の冒頭で簡単な説明を行ないます。 さらに、「法」による紛争解決の意義・限界について一定の理解をもつと、法律家の間で争われている様々な問題の意味について、より深く理解できるようになります。セミナーの後半では、法律の入門書を取り上げて、具体的な法律問題に対する理解を深めることを目指します。
1. ガイダンス(授業内容・進行方法の説明、報告グループの決定など) 2. リーガル・リサーチ(文献・裁判例の調査・利用方法、図書館の利用方法) 3. 事例検討(受講者をグループに分け、紛争の解決方法などについて議論を行ないます) 4. 基本的な法律問題の検討(法律に関する基本文献の購読・ディスカッション)
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●成績評価の方法
授業における議論への参加(70%)、授業における報告(30%) 出席はもちろん、議論への参加が重要な評価対象になることに留意して下さい。
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●教科書
初回の授業において指示します。
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●参考書
初回の授業において指示します。
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●注意事項
毎週の予習が必要になります。 また、通年で受講して下さい。
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