●本授業の目的およびねらい
世界史の思想展開を政治と宗教の緊張関係という観点から理解する。すなわち西洋政治思 想史への全体としてのパースペクティブを得るために、ローマ帝国形成期における原始キ リスト教の成立と、その後の両者の原理的緊張関係の跡をたどるとともに、また、政治と いう文化領域の独自な性格、その可能性と問題性についても考察を深めたい。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
以下の諸テーマについて考える。 一、ローマ帝国の支配と洗礼者ヨハネ 二、ローマ帝国の支配と悪霊 三、ローマ皇帝とイエス 四、「権威」の問題 五、ローマ帝国と神の国 六、イエス受難史
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●成績評価の方法
授業への参加による平常点
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●教科書
なし
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●参考書
磯部 隆「古代オリエント世界像からの脱出」春風社
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●注意事項
特にないが、講義中、出席者の意見を聞くこともあるので主体的に参加してほしい。
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