●本授業の目的およびねらい
占領改革から見た戦前日本の政治体制 憲法改正に消極的であった保守勢力や美濃部達吉などの憲法案を紹介しつつ、実際の明治憲法体制下で成立していた政治構造がどのようなものであったのか、それをどのように改革するつもりであったのか、検討していきます。あえてIFを持ち込むことで、もしGHQの「押しつけ」がなければ、どのような統治構造の連続性があり得たのか、戦前から戦後への政治体制の転換について検討したいと思います。
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●履修条件あるいは関連する科目等
日本近現代史、世界近現代史、憲法学について基礎的知識があることが必要です。
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●授業内容
授業の構成は次の通りです。1つの課題につき、3~4回を予定しています。
1 初期対日占領政策 2 保守勢力の憲法改正案 3 明治憲法体制 4 戦前日本の違憲問題と民主化 5 超国家主義の台頭と軍国主義化 総括
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●成績評価の方法
期末試験、随時課題提出により総合的に評価します。59点以下が不可、60〜69点が 可、70〜79点が良、80〜100点が優となります。
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●教科書
教科書の指定はありません。
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●参考書
ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』上下、増補版、岩波書店、2004年
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●注意事項
第一回のガイダンスは確定スケジュールや受講上の注意を説明しますので必ず出席して下 さい。なお、この授業は2008年度以降の入学者のみ受講可能となっています。
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