●本授業の目的およびねらい
生命科学は、実験技術の開発やゲノムという新概念の誕生に伴って、従来の生物学から、物理学、化学、数学に根ざした学際的新学問分野として認知されている。本授業では、進展がめざましく教科書には掲載できない生命科学の最前線にある研究について、わかりやすく紹介するとともに、今後の生命科学のゆくえについて探求したい。
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●履修条件あるいは関連する科目等
理系基礎科目を履修していることが望ましい
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●授業内容
本授業では、生命現象を解明するためには、従来の生物学だけでなく、物理学、化学、数学といった「理学の結集」が必要であることを理解する。また、生命現象を理解するために、よりマクロなレベルでの解析アプローチから、よりミクロなレベルでの解析アプローチまで、具体的な生命現象の解析例や、解析の方法論を紹介しながら学んでいく。この授業は以下の3名の教員が担当する。
森 郁恵 (1)最先端光技術を用いた神経活動のイメージングと人工的操作 (2)遺伝子改変技術や数理モデリングによる神経機能と行動解析 秋山修志 (1)X線小角散乱や分光学を利用した生体高分子の機能・構造解析 (2)タンパク質分子のダイナミクスと機能 松浦能行(理学研究科 生命理学専攻) (1)X線結晶解析による生体高分子の原子レベルの構造解析 (2)結晶構造が解き明かす生命現象のメカニズム
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●成績評価の方法
出席と授業期間中のレポートを加味して評価する
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●教科書
指定はしない
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●参考書
「タンパク質のX線結晶解析法」(J.ドレント著、シュプリンガージャパン)
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●注意事項
必要に応じて、関連する資料を配布する
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