2011年度 シラバス情報詳細

●科目区分
文系教養科目

●科目名
生と死の人間学
●主担当教員名
宮原 勇

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
月・3
●対象学部
農学部
工学部
情報文化学部(自然)
医学部
理学部



●本授業の目的およびねらい

20世紀ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーの実存思想をとりあげ、われわれ人間一人一人が自分らしい生き方、価値のある人生、意味のある人生を模索する上で、すべてが無に帰するように思われる出来事、すなわち「死」をどのようにとらえたらよいかを考える。

●履修条件あるいは関連する科目等

本講義は哲学の立場から生と死に関して考察するので、このテーマに関して感心をもち、授業中も積極的に参加することを履修条件とする。

●授業内容

下記のテーマで、1回ないし2回ずつ授業を行う。

1.ハイデガーの哲学と生涯を概観する
2.存在とはなにか。---存在と神、存在と価値
3.人間という存在者はどのような特徴をもっているか。「現存在」
4.環境と人間---「世界内存在」ということ
5.日常的生と非日常的生  非日常と宗教
6.本来的生き方は、そもそも有るのか 「脱自存在」
7.「死への存在」ということ
8.死への存在へと前もって覚悟かるということ
9.死における自己と他者---本来的自己の実現と「他者とのかかわり」
10.自分自身への「やましさ」と良心

最後は「生と死」に関して自分なりのエッセーを書いてもらう。

毎回、死や人生に関する詩や短歌を紹介し、それについて授業参加者に簡単な感想文を書いてもらう。

●成績評価の方法

毎回の小レポートと学期末のエッセーにより成績を評価する。
欠席が多い場合には、学期末のエッセーの提出の権利を失う。

●教科書

授業において適宜配布する。

●参考書

授業において紹介する。

●注意事項

特になし。



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