●本授業の目的およびねらい
20世紀ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーの実存思想をとりあげ、われわれ人間一人一人が自分らしい生き方、価値のある人生、意味のある人生を模索する上で、すべてが無に帰するように思われる出来事、すなわち「死」をどのようにとらえたらよいかを考える。
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●履修条件あるいは関連する科目等
本講義は哲学の立場から生と死に関して考察するので、このテーマに関して感心をもち、授業中も積極的に参加することを履修条件とする。
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●授業内容
下記のテーマで、1回ないし2回ずつ授業を行う。
1.ハイデガーの哲学と生涯を概観する 2.存在とはなにか。---存在と神、存在と価値 3.人間という存在者はどのような特徴をもっているか。「現存在」 4.環境と人間---「世界内存在」ということ 5.日常的生と非日常的生 非日常と宗教 6.本来的生き方は、そもそも有るのか 「脱自存在」 7.「死への存在」ということ 8.死への存在へと前もって覚悟かるということ 9.死における自己と他者---本来的自己の実現と「他者とのかかわり」 10.自分自身への「やましさ」と良心
最後は「生と死」に関して自分なりのエッセーを書いてもらう。
毎回、死や人生に関する詩や短歌を紹介し、それについて授業参加者に簡単な感想文を書いてもらう。
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●成績評価の方法
毎回の小レポートと学期末のエッセーにより成績を評価する。 欠席が多い場合には、学期末のエッセーの提出の権利を失う。
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●教科書
授業において適宜配布する。
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●参考書
授業において紹介する。
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●注意事項
特になし。
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