●本授業の目的およびねらい
本講義では,我々の住む地球がどのような変遷を経て現在に至ったのかを理解すること を目標とする。まず地表面の変化メカニズムや全地球スケールでのプレート運動など, 現在の地球で起こっている様々な現象を把握し,さらに地球史における地殻,海洋および 大気の発達プロセス,そしてこれらと密接な関係をもつ生物界の変遷について理解する。 また,過去の地球環境の変遷に基づき,地球科学的視野で地球環境の未来について考える 力を身につける。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
本講義は2部構成で実施され,第2部は同時開講のサイモン・ウォリス教員によって講 義がなされます.従って同時開講されるもう一つの地球科学基礎IIと内容は同じです.
第1部 変わりゆく地表環境 ・砕屑物ができるまで(風化作用,侵食作用,運搬作用,斜面崩壊・災害) ・地層ができるまで(堆積作用,続成作用,地層,化石) ・地球の歴史を探る(海水準変動と地層の形成,地質時代区分) ・気候指標堆積物(蒸発岩,石炭,赤色岩,石灰岩) ・地球の歴史1(先カンブリア時代の酸素の出現) ・地球の歴史2(古生代以降の環境と生物進化) ・地球の歴史3(日本列島の歴史,付加体形成,ネオテクトニクス等)
第2部 変わりゆく地球 「ゆっくり」と「突然」 ・地球はいつ生まれたか (年齢推定の試み,中世キリスト教社会,ケルビン卿,ダーウイン) ・放射性元素と地球のタイムスケール(相対年代と絶対年代) ・大陸移動説(ウェゲナー,鋭い観察力と早すぎた提案) ・プレートテクトニクス(大陸移動説の復活,海洋底拡大説) ・プレート境界での地質現象1(海嶺,沈み込み帯) ・ プレート境界での地質現象2(大陸衝突帯) ・ 地球内部物質(岩石・鉱物とその分布)
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●成績評価の方法
数回の小レポート(40%)と期末試験(60%)による。
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●教科書
特になし。
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●参考書
資料集を配布予定。
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●注意事項
同時開講の地球科学基礎II(サイモン・ウォリス教員)と同じ内容になります。
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