●本授業の目的およびねらい
国際社会のグローバリゼーションの中、各国の法制度も国際社会の法制度から独立して いることは難しくなっている。憲法も例外ではない。国際社会の司法化に伴い、憲法も、 人権、平和、生命倫理などの分野で国際的な規範による影響を受けている。また日本は、 明治憲法の制定に始まり日本国憲法の制定まで、常に国際法の影響を直接的に受けてき ている。授業では、このような憲法制度・思想を輸入した日本における憲法史及び日本 国憲法の特徴を踏まえ、憲法の目的である人権保障とその手段である民主主義制度の内 容と現状の課題について理解することを目的とする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
関連科目:政治学、国際関係論、国際政治学、歴史学、ジェンダー関連科目など
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●授業内容
・オリエンテーション ・日本の憲法史と国際法 ・基本的人権の保障と制約 ・憲法は私人間においても権利を保障できるか ・外国人の権利:国際人権保障と日本の現状 ・個人の尊重と人格権・自己決定権 ・平等・差別禁止の現代的課題 ・信教の自由と政教分離 ・表現の自由・報道の自由・プライヴァシー ・生存権:路上生活者に関する法制度の日仏比較 ・教育を受ける権利 ・労働基本権:労働者にはどのような権利があるか ・公正な裁判と人身の自由 ・戦争放棄・戦力不保持・平和的生存権
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●成績評価の方法
出席確認を兼ねて毎回小テストを行う(20%) 期末試験(80%)
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●教科書
元山健・建石真公子編『現代日本の憲法』法律文化社 野中俊彦・江橋崇『憲法判例集』有斐閣新書
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●参考書
授業中に指示
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●注意事項
「憲法」は、政治、歴史、国際政治、国際関係等と関連が深いので日常的に新聞を読んだり、歴史や国際関係について関心を持ってほしい。
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