●本授業の目的およびねらい
私たち人間は,文明的な社会生活を営むにあたって,紛争が起きたとき,殴り合いより話 し合いで解決する道を選ぶことにしました。その話し合いの道具の1つが,法律です。法 律といっても,たくさんの種類がありますが,本講義の対象とする刑事法は,何が犯罪と なるのか,それに対してどのような刑罰が科されるのか,どうやってその犯人を決めるの か,などのルールを定めるものであり,一言でいえば,ある人を処罰するか否か,という 人生の一大事を決める道具です。本講義では,この道具の「取り扱い」について考えます。
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●履修条件あるいは関連する科目等
刑事法に関する事前の知識は不要ですが,刑事法への興味は必要です。
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●授業内容
罪と罰~刑事法の世界~
本講義の基本的な進行は,刑事法の諸相について解説を行ったうえで,関連する現実的な 問題を題材とした映画を鑑賞し,その次の回に即日レポートを作成・提出する,という流 れになります。解説と映画の内容を踏まえて,レポートの回までに各自で自由に調べたり 考えたりしてもらうため,レポートのテーマは当日に公表し,他方,持ち込み物に制限は 設けません。詳細については,初回に説明します。なお,大型の六法は不要ですが,小型 の六法(たとえば『ポケット六法[平成23年版]』〔有斐閣〕等)の持参を奨めます。
第1回 イントロダクション 第2回 刑事事件の裁判手続 第3・4回 映画鑑賞『それでもボクはやってない』 第5回 即日レポート1 第6回 裁判員制度について 第7・8回 映画鑑賞『事件』 第9回 即日レポート2 第10回 刑法の解釈と適用1 第11回 刑法の解釈と適用2 第12・13回 映画鑑賞『休暇』 第14回 即日レポート3 期末定期試験 別途告知
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●成績評価の方法
即日レポート3本(各20点満点)および期末定期試験(40点満点)。
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●教科書
特になし。
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●参考書
必要に応じて講義中に言及します。
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●注意事項
レポート・試験のいずれか1つでも欠くと,単位取得は困難になります。
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