●本授業の目的およびねらい
本講義では実社会に出てからも役にたつ環境と安全についての系統的な知識を習得する。
そのために、まず、基礎知識を正しく理解する。次に環境及び労働安全衛生マネジメント
システムについて共通するPDCAサイクルを管理システムのツールとして、又、課題
達成の効率化に活用できるツールとして学習する。特に、学内における環境・安全事例
を参考に実習を行う。更に、学内で研究開発を行う上で必要な実務知識をして習得する。
このように環境と安全の十分な知識と訓練を習得し、それらへの意識の高い倫理感を養成
して、世の中の環境と安全に配慮した持続可能な発展に貢献できる素養を習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。(文系、理系を問わず、環境・安全問題に関心と興味があればよい。)
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●授業内容
いまでは、企業と同様に大学としての環境と安全について社会的責任を果たす必要性が
ますます高くなってきており、それらの実務面でのレベルアップが望まれている。
この点から、本講義においては実務を中心にして環境と安全についての知識を習得し
マネジメントシステムを活用して効率的に管理する手法を体験して理解する。
1.講義の概要及び環境報告書について
2.世の中の環境問題について
3.環境に関連する法律について
4.環境マネジメントシステムとは(EMS、規格はISO14001)
5.環境マネジメントシステムのPDCAとは
(方針、環境側面、目的・目標設定→実施・運用→点検→見直し)
6.環境側面の抽出と環境影響評価の実習(主に学内事例による環境影響の評価等)
7.学内での環境問題について(化学物質管理、廃棄物処理、排水管理、省エネ等)
8.環境まとめ及び中間テスト(配布資料・参考書等持ち込み可。)
9.安全についての考え方
10.安全に関連する法律について
11.労働安全衛生マネジメントシステムとは
(OSHMS、規格はOHSAS18001)
12.労働安全衛生マネジメントシステムのPDCAとは
(方針、リスクアセスメント、目標設定→実施・運用→点検→見直し)
13.リスクアセスメントの実習(主に学内事故事例によるリスク評価等)
14.学内での安全課題について(災害事例、実験室の安全対策等)及び安全まとめ
15.期末テスト(配布資料・参考書等持ち込み可。)
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●成績評価の方法
講義への出席36%、定期試験(中間24%・期末40%)64%。6回以上欠席した者
は成績評価を受ける資格を失います。毎回、出欠確認にミニレポートを出しますので、
ご質問、ご意見あれば記入してください。
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●教科書
特になし。直接教材として講義の最初にパワーポイントの資料を各回配布します。
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●参考書
授業中に参考文献を提示します。
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●注意事項
授業への積極的な参加を期待します。
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