力学Ｉに引続き、力学の基礎を学ぶ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

高校における物理学の履修を前提とする。履修していない場合は、予習復習の一層の努力

を期待する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（６）質点系の力学　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ここでは一つの質点から複数の質点系へと移る。外力、内力や質点系での角運動量（角速

度）と力のモーメント、そして、運動量保存則、角運動量保存則などを学ぶ。系の運動は

重心運動とそれに対する相対運動に分離し理解する。　　　　　　　　　　　　　　　　

　２体問題の中心力場での運動の具体的な例として、重力ポテンシャルによる惑星の運動

（ケプラーの法則）、クーロン力による散乱（ラザフォード散乱）などを知る。　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（７）剛体の運動　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ここでは物体に大きさのある剛体の運動（直線運動、回転運動）を対象とする。剛体の運

動は、重心の運動とそれを中心にした回転運動に分離して理解する。慣性モーメント、剛

体の角運動量、角速度を理解し、剛体の運動方程式を学ぶ。　　　　　　　　　　　　　

　簡単な場合として、剛体が固定軸をもってそのまわりで回転する運動を考える。具体的

な例として、物理振り子（剛体の振り子）や坂を転がる円筒、球突きなどを解く。　　　

　つぎに自由回転運動を扱う。オイラーの運動方程式を学ぶ。具体的な例として、コマの

歳差運動を解く。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　さらには、「オイラーの角」を導入し対応する座標変換を行い、一般的取り扱いを学ぶ

。眠りごまや章動について知る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

期末試験、レポート等により総合的に評価する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

鈴村順三・大島隆義・大澤幸治　著　「理工学の基礎　力学」（培風館）　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

太田信義　著　パリティー物理学コース「一般物理学（上）」（丸善）　　　　　　　　

長岡　洋介　著　「物理の基礎」　（東京共学社）　　　　　　　　　　　　　　　　　

和田　正信　著　「力学とは何か」　（裳華房）　　　　　　　　　　　　　　　　　　

Ａ．Ｐ．フレンチ　著　「ＭＩＴ物理　力学」　（培風館）　　　　　　　　　　　　　

特になし。