2010年度 シラバス情報詳細

●科目区分
理系基礎科目(理系)

●科目名
化学基礎T
●主担当教員名
村田 静昭

●単位数
2単位

●開講時期
T 期
金・3
●対象学部
情報文化学部(自然)



●本授業の目的およびねらい
電子情報機器などに使われる電導性樹脂,光学材料,ディスプレイ材料などの高度機能性

材料を始め,我々の便利な生活は数多くの有機化学製品で支えられている。ここでは,化

合物の構造が機能や性能を発揮する源の一つとなっている。地球環境に配慮しながら化学

製品を生産し使い続けるためには,化学物質の成り立ちや基本的性質について理解しなけ

ればならない。授業では,そのような背景の下で高等学校「化学」の内容から出発し,自

然情報学科で履修する専門科目の理解に必要な有機化学の基礎的考察力を養い,物質を有

効に利用して新しい技術や学問の発展に資する。                  


●履修条件あるいは関連する科目等
高等学校「化学I・II」または相当する科目を履修していること。後期「化学実験」お

よび「化学基礎II」を履修しないと授業の効果は得られない。授業の内容は,3年次専

門科目「環境物質学1」・「環境物質学3」に連続する。              


●授業内容
授業は事前に配布するプリントに従い,下の1〜8に示すような有機化合物の構造と性質

に関する最も基本となる解説を中心に,教科書の1章〜8章を章当り1・2回の授業回数

をめどに進める。受講生が次のように予習を済ませていることを前提にして授業を進め 

る。各自,プリントで指定された教科書の該当する部分を事前に読み,宿題として指定さ

れた演習問題をレポート用紙に解いて持参する。講義中に,分からなかった問題の正解や

間違いに気づいたら,これを訂正し講義終了時に提出する。             

1.電子構造と共有結合                             

2.酸と塩基                                  

3.有機化合物の基礎                              

4.アルケン                                  

5.アルケンおよびアルキンの反応                        

6.非局在化電子の効果                             

7.芳香族性とベンゼン                             

8.異性体と立体化学                              

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
宿題(20%),中間テスト(35%),期末テスト(45%)の成績の合計による。宿

題は出席点として評価されるものではない。                    

                                        



●教科書
ブルース「有機化学概説」化学同人                        

                                        

                                        


●参考書
なし。                                     

                                        

                                        

                                        


●注意事項
講義の進度は速いので,指定された問題演習(宿題)を含む予習をやってないと授業を理

解することは難しい。予習によって疑問や理解できない点を,講義を聴きながら明確にす

る方針で講義に臨んでもらいたい。                        

                                        



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