ふつう政治学は、議会や内閣あるいは政党などの政治制度とその機能を問題とするが、私 の専門は政治思想史なので、そうしたことではなく、歴史のなかに素材をとり政治につい て考えたい。具体的には奈良時代、鎌倉時代、豊臣政権下における政治と宗教との深刻な 緊張関係について考える。
特になし
日本人の多くが訪れたことがあるであろう東大寺大仏殿および大仏をとりあげる。東大寺 の大仏、大仏殿の建立、再建などをめぐり、当時そのことによって象徴され得たであろう 国家ビジョンを政治的観点から考えてみたい。各々の時代のなかで政治と宗教との緊張関 係を見つめ、政治の本質について考えるためのひとつの素材として取り上げ再検討してい く。
授業中の平常点
「東大寺大仏と日本思想史」大学教育出版、2010年
なし
主体的な参加態度が重要です