2010年度 シラバス情報詳細

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーB
●主担当教員名
道家 紀志

●単位数
2単位

●開講時期
U 期
月・5
●対象学部
文系学部
情報文化学部(自然)
理学部
農学部
工学部
(T・V・W・X系)



●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:「植物が未来を拓く?」を考える。21世紀の地球生物圏の将来は厳

しい。その主な理由は世界人口の増加や生活レベルの向上にともなう地球温暖化や環境汚

染などによる食糧危機や地球環境の破壊です。それらの難題を救い未来を拓く主役は植物

と言われている。本セミナーでは次の実践を通して、調査・研究する力、取りまとめる 

力、発表する力、議論する力などを磨く。(1)植物科学の最先端研究の動向を理解し、

(2)興味ある内容を調査・学習し、発表し、議論する。(3)テーマに関する問題をグ

ループで調査・研究し、その成果を発表し、問題を解決する道を提言する。      


●履修条件あるいは関連する科目等
植物の機能と食糧や環境問題に興味をもち、学習・調査を通し、課題に挑戦し、問題を考

える力、考えをまとめ発表する力、皆と協力し課題をまとめ、議論する力などを鍛えたい

と、目的意識をもつこと。植物科学、農学、環境科学などの科目が関連する。     


●授業内容
1 まず、担当教員から、教科書「植物は未来を拓く」の内容と関連する食糧や環境に関

する諸問題の概要と聞き、セミナーの目的を認識し、自らが挑戦し克服する目標を立てる

。教科書の通読を開始し、第3回目のセミナーまでに可能な限り内容の理解に努め、感想

文を書き提出する準備を始める。                         

2 通読期間中に、担当教員より、特に、植物のバイオテクノロジー技術の原理、可能性

、問題点などについて学び、質疑・討論を通してその内容の理解と問題点を深める。  

3 教科書の通読完了後、感想文を提出し、5分間スピーチを行い、全体で討議する。 

4 その後、教科書の次の各章の中から、個人的に深く調査・学習する担当課題を決め、

活動を開始する。1)植物と遺伝子操作・導入、2)植物と光合成生産、3)植物の体内

時計、4)植物と重力、5)植物と耐寒性、6)植物と病原体、7)植物と耐病性、8)

植物の害虫防衛戦略、9)植物と高炭酸ガス環境、10)植物の環境修復能力、11)森

林・樹木と性能開発、12)樹木と再生産力向上                  

5 担当課題に関する調査・学習をすすめ、その内容をまとめ、パワーポイントを用いて

発表するための資料作成技術および発表の要領を実践的に修得する。         

6 担当課題に関して調査・学習した内容の発表要旨およびパワーポイントによる発表ス

ライドを作成し、口頭発表形式で実際に発表し、質疑・応答に臨む。また、他の課題の発

表を聞き、内容を学ぶとともに質疑応答と討論に参加する。             

7 個人発表の完了後、「21世紀に危惧される食糧、環境および生活・エネルギー問題

」について全体で討議し、共通の問題意識を高めるとともに、数人単位のグループに分か

れ、1)食糧、2)環境または3)生活・エネルギー問題と植物の役割についてさらに調

査・研究し、まとめの資料を作成し、口頭発表と問題の解決に向けた提言を準備をする。

8 グループにより調査・研究した内容を資料にまとめ、問題の解決に向けた提言を、パ

ワーポイントを用いて発表し、全体の討議に臨むとともに、他の発表を聞き討議に参加す

る。9 最終的に、セミナーの成果と問題点を全体で総括した後、それぞれは当初目標に

照らし合わせ自己評価するとともに、今後の自らの課題・目標についてのレポートを書く


●成績評価の方法
(1)出席、(2)調査・学習した内容と発表資料、(3)口頭発表、(4)質疑・応答

および討論への参加および(5)総括レポートを、それぞれ20%の割合で評価する。 

                                        



●教科書
「植物が未来を拓く」 駒嶺 編、共立出版 (定価1800円+税)(必須)    

                                        

                                        


●参考書
課題に関する基礎的内容の参考書には「植物の生化学・分子生物学」 杉山達夫監修、 

岡田清孝ら監訳、学会出版センターがある。その他の参考書は、必用な場合に、その都 

度紹介する。                                  

                                        


●注意事項
教科書購入は必須。関連する参考書は中央図書館の他、生命農学図書室に多いので参考に

すること。インターネットも活用できる。必用な時には、授業時間内外で、担当教員や 

T.A.に積極的に相談し、アドバイスを求める。                 

                                        



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