●本授業の目的およびねらい
統計データにだまされないために、また自分が作った統計データで誰かをだましてしまわ
ないために、正しい統計リテラシーを身につけることを目標とします。
|
●履修条件あるいは関連する科目等
確率・統計の知識は履修の前提条件としない。ただし、セミナーで扱う一部の教材で、高
等学校程度の確率の考え方を知っている方が望ましい場合がある。
|
●授業内容
社会のあらゆる場面で出会う統計データは、それが意図されたものあるかそうでないかは
別として、しばしば誤った結論に私達を導きます。たとえば、次のようなデータを見せら
れたらどう判断しますか?
「高校生は、身長の大きい方が数学の成績が良い。」
このセミナーでは、具体的な事例を見ながら参加者全員で議論し、正しい統計の見方をに
ついて考えます。また実践的な統計リテラシーを養うため、意図的に人をだます統計の見
せ方の例を自分たちで作成してみることもします。
第1回はガイダンス
第2回以降、セミナー前半は具体的な事例について全員でディスカッション
セミナー後半は、参加者が作成した「人をだますための統計データ」を
見ながら、全員でディスカッション
|
●成績評価の方法
出席40%,議論への参加30%,「人をだます統計データ」事例の作成30%
|
●教科書
教科書は指定せず、セミナーで用いる教材はコピーを配布する。
|
●参考書
ジョエル・ベスト「統計という名のウソ」林大訳,白揚社,2007年
ジョエル・ベスト「統計はこうしてウソをつく」林大訳,白揚社,2002年
青木繁伸「統計数字を読み解くセンス」化学同人,2009年
谷岡一郎「社会調査のウソ」,文春新書,2000年
|
●注意事項
「人をだます統計データ」事例の作成などの作業では、2人1組(参加人数によって変更
の可能性あり)のグループを作る。
|