●本授業の目的およびねらい
近年の急速な分子生物学の発展が、私たち日々の生活にどう影響してくるのか、このセミ
ナーでは「遺伝子診断と遺伝子治療」について、その日本/世界での現状や問題点につい
て議論していきます。遺伝子診断は決して皆さんから遠い世界の話ではありません。例え
ば、出産は、男女によって直接・間接の違いはあるにしろ、多くの人が経験するものであ
り、遺伝子診断の一つである「出生前診断」もかなりの人が近い将来に直面する可能性が
あります。このセミナーでは「遺伝子診断と遺伝子治療」を基本テーマとして、その技術
的側面から社会的、倫理的な問題についてまで、広く取り扱っていく予定です。
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●履修条件あるいは関連する科目等
最初の2,3回は基礎的な生物学の講義をするので、生物学に関して特に知識
がなくとも構わない。意欲のある学生の参加を歓迎する。
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●授業内容
第一回 テーマ、資料の調べ方、発表の仕方、聴き方、質問の仕方、レポートの書き方に
ついて説明する。参考図書を紹介する。第三回までに各自の発表テーマを二つ必ず考えて
くること。
第二回 教員がごく基礎的な生物学についての講義をおこなう。
第三回 発表テーマを選定する。担当するテーマと発表の順番を決定する。一回のセミナ
ーにつき、一人が発表をおこなうものとする。教員が前回に続いて、講義をおこなう。
第四回 最初の担当者が発表する。発表後に、質問と討議をおこなう。また発表した翌週
にレポートを提出する。
以降、順番に発表していく。
最終回では基本テーマについての総括をおこなう。
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●成績評価の方法
発表能力・内容、討論への参加、レポート、出席(各25%)
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●教科書
使用しない。
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●参考書
「出生前診断」坂井律子著 NHK出版
「遺伝子医療への警鐘」柳澤桂子著 岩波現代文庫
「ヒトの遺伝」中込弥男著 岩波新書
「ガダカ」 監督アンドリュー・ニコル 1997年/アメリカ映画
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●注意事項
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