●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:名古屋の地震災害について考える
今世紀半ば頃までには,東南海地震などの巨大地震が海域で発生すると考えられており,
我々の住む名古屋においても,いつ地震災害に見舞われるか分からない.そこで,地震災
害の原因となりうる地形などについて,グループ毎に実地調査(実際に街を歩く)や文献
調査,討論を行い,今後,名古屋で起こりうる地震災害について考察し,まとめの発表を
行う.一連の作業を通じて,テーマに最適な調査の方法,論理的に考察する方法,他人に
理解してもらえるように自分の考えを伝えるプレゼンテーションの方法を習得する.
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●履修条件あるいは関連する科目等
テーマに興味があり,主体性をもって授業に参加し,グループ行動ができる学生であれば
,他の授業の履修や基礎知識を前提としない.
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●授業内容
・イントロダクション
教員,TA,受講者の自己紹介
基礎セミナーの進め方の説明,グループ分け
図書館での文献検索法
・とりあえず,プレゼンテーションをしてみよう
自分の出身地の紹介など
・名古屋の地形について調査・討論しよう
名古屋の地形・地形の特徴を良く表している地名の調査(実地調査・文献調査)
名古屋の地形の成り立ちの考察(文献調査・グループ討論)
他地域における地形との類似点,相違点の調査(文献調査・グループ討論)
・まとめの発表(1):名古屋の地形について
・名古屋の地震災害について調査・討論しよう
過去の地震による災害と地形との関連性の調査(文献調査)
名古屋における地形に起因する地震災害の考察(文献調査・グループ討論)
地形以外の要因による地震災害の調査・考察(文献調査・グループ討論)
名古屋で発生しうる地震災害についての考察(グループ討論)
・まとめの発表(2):名古屋で起こりうる地震災害について
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●成績評価の方法
調査活動内容,討論への参加状況,発表内容(各3分の1)
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●教科書
使用しません
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●参考書
下記の書籍は読みやすいですし,地震災害を考える上で参考になるでしょう:
伊藤和明「日本の地震災害」(岩波新書)
安藤雅孝・田所敬一・林 能成・木村玲欧「いま活断層が危ない」(中日新聞社)
岡田義光「最新 日本の地震地図」(東京書籍)
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●注意事項
調査活動やグループ討論には積極的に参加しよう.
パソコン(パワーポイントというソフトウェア)で作成したファイルを用いて発表を行っ
てもらいます.
パソコンに触れた経験が無くても構いませんが,なるべく事前に慣れておこう.
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