2010年度 シラバス情報詳細

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
早川 雅司

●単位数
2単位

●開講時期
T 期
水・3
●対象学部
理学部
工学部
(U・V・X系)



●本授業の目的およびねらい
テーマ:量子論の語る「未来」像 人類は「すべての物は、小さい単位(素粒子)が何か

の要因(力)で結びついてできている」と信じ、単位と要因は何かを追求してきました。

この試みの中で物理法則を根幹から変える量子論が誕生しました。量子論の本質を汲み取

った人たちは皆、「人生観」についても少なからず再考させられたものと想像します。本

講座は、「量子論とはどんなものなのか」についてのイメージを、受講者が互いの間の討

論を通じ、個々の理解を修正しつつ育むことを目的としています。その中で、自主学習能

力を磨き自分の理解・解釈をより多くの方に伝えることの重要さについて学びます。  


●履修条件あるいは関連する科目等
物理学科や電子工学系に進学希望の方々に限らず、素粒子、量子論などに興味を覚え、 

かつ、討論の場で積極的に発言できるかもしれない、と漠然とでも感じている方々の参加

を期待します。                                 


●授業内容
本講座の受講者が目指すのは、量子論における「確率解釈」(以下の8、9の部分)の理

解です。                                    

                                        

1 授業内容の説明と、古典力学(ニュートン力学)についての解説。        

2 「粒子」とは?「波」とは?                         

3 光のもつ波と粒子の2面性。                         

4 電子とは?                                 

5 電子のもつ波と粒子の2面性(1)。                     

6 電子のもつ波と粒子の2面性(2)。                     

7 古典力学再考とアインシュタイン−ド・ブロイの関係式             

8 「観測する」とは? 確率の復習。確率解釈への第一歩。            

9 確率解釈熟考                                

10 確率の復習と量子力学の枠組み(1)                    

11 量子力学の枠組み(2)                          

12 その他(現時点の素粒子理論における「力」に関するミクロ的理解など。)   

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
討論への参加する姿勢、発表内容や付随して作成された資料のオリジナリティや努力度、

から総合的に評価します。                            

                                        



●教科書
なし。(参考書の欄を参照。)                          

                                        

                                        


●参考書
以下のものは、あくまで例です:(a)和田純夫著「ニュートン別冊、みるみる理解でき

る量子論」ニュートンプレス ISBN:4−315−51784−4  (b)ボーム

書「量子論」みすず書房 ISBN:4−622−02502−7          

(b)は、式による記述を含み高度な内容となっています。             


●注意事項
図書館は資料の宝庫です。自分が理解できるものや、取り上げたテーマに即した資料を 

探すことも訓練の一つです。なお、資料を作成する上で、参考にする文献等の著作権を 

侵害しないようにして下さい。また、本やweb siteに掲載されている内容が正 

しいとは限りない点を常に意識しましょう。                    



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