●本授業の目的およびねらい
「老年学(Gerontology)における課題についてディベートしよう!」
本セミナーは、問題の在処や問題解決のための情報収集と分析、解決策の導出について議
論を深め、意思決定や真理の探究を目的とするディベートを経験し、更にそれらに必要な
基礎的能力を修得することを目的とする。ディベートは、一定のルールにもとづいて行う
討論ゲームである。本セミナーでは、1チーム4〜5名の編成で、一つの論題に対し、2
チームの話し手が肯定する立場と否定する立場に分かれ、客観的な証拠資料に基づいて日
本語で議論し、最終的には聞き手によって勝ち負けの評価をする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
テーマに関心をもち、グループワークや発表・討論に積極的に参加することを条件としま
す。ディベート経験の有無は問いません。
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●授業内容
本年度の論題は、下記から履修生の希望によって2つ選択する。
論題1:日本は、後期高齢者終末期相談支援料を診療報酬において算定すべきである
論題2:日本は、事前指示書(リビングウィル)を法制化すべきである
論題3:日本は、生活習慣病(いわゆる多因子疾患)の遺伝子検査を健康診断で実施すべ
きである
論題4:アンチエイジングのためにベジタリアン食にすべきである
論題5:高齢者に対する胃瘻(経皮内視鏡的胃瘻造設術)の実施は、高齢者のQOLを高
める
1)オリエンテーション
2)ディベートの基本と実際(講義)
3)東山キャンパス・中央図書館オリエンテーション
4)文献検索演習(医学中央雑誌、EBSCOhost、Google検索)
5)ディベートの準備1(グループワーク)
6)ディベートの準備2(グループワーク)
7)ディベートの準備3(グループワーク)
8)ディベートの準備4(グループワーク)
9)ディベートの準備5(グループワーク)
10)ディベートの準備6(グループワーク)
11)ディベートの準備7(グループワーク)
12)ディベートの準備8(グループワーク)
13)ディベート1(前半チーム)
14)ディベート2(後半チーム)
15)まとめ
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●成績評価の方法
セミナーへの出席とグループワークへの参加度(40%)、発表・討論の積極性や内容、
チームワーク(40%)、課題レポート(20%)について総合的に評価します。
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●教科書
太田龍樹:ディベートの基本が面白いほど身につく本(初版),中経出版,東京,200
7,本体1100円.
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●参考書
全国教室ディベート連盟:ディベートにおける話し方のコツ,学事出版,1998.
全国教室ディベート連盟:必携!ディベート用語集,学事出版,1999.
高橋昌一郎:哲学ディベート<倫理>を<論理>する,日本放送出版協会,2007.
桑原英明,他:自治体経営講座 政策ディベート入門,創開出版社,2008.
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●注意事項
本セミナーは、大幸地区(医学部保健学科)で実施します。履修生が協力しあって、1人
1人の学生が教育目標を達成できるようにしたいので、セミナーへの出席・参加を重視し
ます。
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