●本授業の目的およびねらい
(1)グローバル化の歴史や構造を把握することで、現在や将来の国際関係を見渡す観
点を獲得する。
(2)国際社会の多様化や強化を、国際関係のアクターとしての国民国家の相対化や近代
的な国際関係の解体というコンテキストで理解することで、一国レベルを超える思考の立
脚点を獲得する。
(3)東アジアにおけるグローバル化と国際社会の現状を理解することで、地域レベルの
課題を認識する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
1)グローバル化と国際社会を議論する意味
2)近代的な国際関係とは何か
3)グローバル化の原因:技術・欲望・制度
4)グローバル化の歴史:戦間期・冷戦期・冷戦後
5)グローバル化の現在:アクターと構造の交錯
6)グローバル化の評価:ユートピアと帝国
7)国際社会の概念
8)国際社会の再登場の歴史
9)国際社会の再構成の構造
10)近代的な国際関係の変容と国際社会の展望
11)東アジア地域の特殊性と普遍性
12)東アジアにおけるグローバル化
13)東アジアにおける国際社会
14)グローバル化・国際社会・地域から見た21世紀の世界
15)総括
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●成績評価の方法
期末試験70%、平常点・レポート30%
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●教科書
使用しない。毎回の講義で配るレジュメによる。
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●参考書
トーマス・フリードマン著、東江一紀・服部清美訳『レクサスとオリーブの木:グローバ
リゼーションの正体』(東京:草思社、2000)
ヘドリー・ブル著、臼杵英一訳『国際社会論:アナーキカル・ソサイエティ』(東京:岩
波書店、2000)
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●注意事項
特になし。
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