2009年度 シラバス情報詳細

●科目区分
文系教養科目

●科目名
社会と環境
●主担当教員名
青木 聡子

●単位数
2単位

●開講時期
V 期
火・1
●対象学部
情報文化学部(自然)
理学部
医学部
農学部



●本授業の目的およびねらい
本講義のねらいは、戦後日本の代表的な環境問題である四大公害病の事例検討を通じて、

1人間社会は自然環境をどのように変化させたのか、2自然環境の変化によって人間社会

にはどのような影響が生じたのか、3自然環境の変化とそれによる人間社会への影響に対

して人々はどのような取り組みをしてきたのか、理解を深めることである。被害者の「語

り」や現場の医師・研究者の声に基づくミクロな視点と、被害地域の社会構造や行政とい

ったマクロな視点から事例のリアリティに迫ることで、「過去のもの」ととらえられがち

な公害病問題の現代的意義を明らかにする。                    


●履修条件あるいは関連する科目等
社会学                                     

                                        

                                        


●授業内容
1.序論――戦後日本の経済成長、その光と影 / 問題の現代性          

2.熊本水俣病問題1――発生と概要                       

3.熊本水俣病問題2――加害と被害のメカニズム(1)              

4.熊本水俣病問題3――加害と被害のメカニズム(2)              

5.熊本水俣病問題4――加害と被害のメカニズム(3)              

6.熊本水俣病問題5――加害と被害のメカニズム(4)              

7.熊本水俣病問題6――水俣市の現在                      

8.新潟水俣病問題1――発生と概要                       

9.新潟水俣病問題2――被害と加害のメカニズム                 

10.新潟水俣病問題3――ドキュメンタリー映画『阿賀に生きる』の世界      

11.富山イタイイタイ病問題1――発生と概要                  

12.富山イタイイタイ病問題2――被害と加害のメカニズム            

13.四日市ぜんそく問題1――発生と概要、被害と加害のメカニズム        

14.四日市ぜんそく問題2――公害の克服と環境への取り組み           

15.まとめ――環境問題の社会学                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
学期末の試験および授業中のコメントペーパー                   

                                        

                                        



●教科書
特に使用しない                                 

                                        

                                        


●参考書
飯島伸子編(1994)『環境社会学』有斐閣,                  

宇井純(1968)『公害の政治学――水俣病を追って』三省堂,          

舩橋晴俊・飯島伸子編(2006)『新潟水俣病問題――加害と被害の社会学(増補  

版)』東信堂 など                               


●注意事項
出席を重視する                                 

                                        

                                        

                                        



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