現代の化学は、物理や生物に亘る広い領域をカバーする総合的な学問であり、広く理系分 野の基礎となっている。この化学基礎IとII期に開講される化学基礎IIでは、理学の どの分野に進む学生にも必要とされる化学の基礎を総合的に習得することを目指す。特に 化学基礎Iでは、化学結合の本質を理解することを目指し、初歩の量子化学を学びながら 、最終的には簡単な分子の構造や結合の本質を理解することに重点を置く。
化学基礎II
1.序論 現代化学の役割/現代化学が目指すもの 2.量子力学の誕生 古典力学の破綻/原子の構造(ボーア模型)/シュレディンガー方程式/量子力学の基 礎/一次元井戸型ポテンシャル/パイ共役系への応用 3.原子の電子構造 水素原子/多電子原子/有効核電荷とイオン化ポテンシャル/周期律 4.分子の電子構造 水素分子イオン/等核および異核ニ原子分子 5.分子の運動 振動および回転運動
出席、レポートおよび定期試験を総合的に評価する
特に指定なし
量子化学 基礎からのアプローチ、真船文隆 著(化学同人) チュートリアル化学シリーズ(8)「入門 量子化学」立花明知 訳(化学同人) など
特になし