●本授業の目的およびねらい
引き続き演習を中心に学習を進める。単に基本的な日常会話のトレーニングだけにとどま
らず、将来、学術上の基礎資料を判読するに足るだけの基礎力の養成をも目指す。目標と
しては、二年間の積極的な学習を通して、現時点における英語力の6ないし7割程度のレ
ベルに達することを目指し、一年次はその基礎となる能力を培い、基礎素養を伸ばすため
の徹底したトレーニングを行なう。そのためには、基本語彙を増やすほかに、構文練習と
その習熟が不可欠で、分量もまたハンパではないので、教室での演習に加え、少なくとも
その3倍以上の時間を課外の予・復習に当てるよう心掛けてほしい。
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●履修条件あるいは関連する科目等
前期の学習をコンスタントに履修していること。また、水1時限とのペア授業なので、両
方を受講すること。
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●授業内容
前期に引き続きドイツ語初級の基本構文に関する学習およびその運用能力を養うための演
習を行なう。文法項目は、ほとんど英語と共通であるが、今期は、
1)動詞の3基本形ならびに完了形、
2)比較表現、
3)zu不定詞、
4)関係詞、
5)受動態、
6)接続法(=仮定法)などが必須の重要項目となる。
教科書の後半部分の学習を進める。各章は、それぞれ基本構文の説明とその例文、および
構文練習、読解、作文からなる練習問題で構成されている。ドイツ語の発音はほぼローマ
字式で済み、文法事項もまた、主要なものはほとんど英語と同じなので、取っ付き易いも
のと思われる。ただし、当然のことながら、中学生段階での初歩とは異なり、語彙や話題
も大人向けとなるので、国際情勢や社会事情に関する予備知識とあわせ思考力を働かせる
工夫も必要となる。
いずれにしても、初級段階の学習においては、反復練習が欠かせないので、音読とも併
せ、徹底した演習形式ですすめる予定である。
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●成績評価の方法
期末試験の成績を中心に普段の平常点をも加味して、総合評価する。少なくとも4割の点
数が最低のボーダーラインである。
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●教科書
柴田庄一『話せるドイツ語』(朝日出版社)
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●参考書
必要に応じて簡単な学習参考書を座右に置くことが望ましい。タイトルは問わないので自
分の好みで選べばよい。また、学習に対する心構えについては、谷川浩司『集中力』(角
川ONEテーマ21)が参考になる。
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●注意事項
外国語の学習は、基礎的な訓練を通して、運用能力を身につけることが当面の眼目となる
そのためには、スポーツと同様、基礎トレーニングが欠かせないので、演習中心の授業
展開を心がける。教師は、いわばコーチ役で、学習者こそ選手であることを銘記のこと。
少なくとも最初の1年間はサボラズに頑張ることが肝心!
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