●本授業の目的およびねらい
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を
目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語
を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるパラグラフの構
造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその
根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を
英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英
語表現を多く習得する。
|
●履修条件あるいは関連する科目等
Aコースの学生を対象とする。
|
●授業内容
・パラグラフの基本概念、その書き方を学び、実践する。併せて、教科書に収録された英
文(及びインターネット上の英文)の読解を通して、文法事項・構文等を確認し、語彙を
増やすことを目指す。
・授業は原則的に教科書の指示に従って進める。具体的には、
1 その章で扱うパラグラフに関する重要事項を確認する
2 パラグラフに関する重要事項の聴き取り練習を行う
3 様々なパラグラフをその構成に注意しつつ読む
4 その章で扱うパラグラフの重要事項に関する練習問題を解く
5 その章で学んだことを利用してパラグラフを書いてみる
といった作業を行う。(教科書の目次を下記の授業HPに載せておくので、確認すること
。)ただし、教科書に収録された英文だけでは不十分なので、インターネット上の英文
(『ニューヨーク・タイムズ』、『ニューズウィーク』など)も追加して読む予定。
・少なくとも授業の一部は英語で行う。
・英文の読解は主として速読とするが、重要な文法事項、構文については、立ち止まって
確認していく。
・学期中に何度か作文(パラグラフ)を提出してもらう。学生間でピア・レビューをして
もらうこともある。
・時間が許せば、歌を歌う、詩を暗唱する、有名な言葉を覚える、ニュースを聴く、スピ
ーチを聴く、ドラマの一場面を見る、といったこともしたい。
|
●成績評価の方法
「ぎゅっとe」30%、授業点(質問への回答のよしあしなど)20%、作文等課題
20%、期末試験30%、積極性(ボーナス)の予定。
|
●教科書
大野京子『読んで聴いて書くパラグラフ』(英宝社)
|
●参考書
必要があれば、授業HPにて、あるいは、授業時に教室で紹介する。
|
●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、「ぎゅっとe」(中級)のライティング、リーディ
ング、リスニングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の30%とする。
欠席3回で単位放棄とみなす。私語、ケータイ、睡眠禁止。作文における「剽窃」、定
期テストのカンニングは成績不可。
|