2009年度 シラバス情報詳細

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーB
●主担当教員名
稲葉 伸道

●単位数
2単位

●開講時期
U 期
火・4
●対象学部
文学部
教育学部
法学部
経済学部



●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:「日本の中世とはどのような時代であったのか」         

 現代社会を生きる私たちは、今どのような地点に位置しているのか。現代を知るために

は現代につながる過去を知らねばならない。今から800年も前の日本中世社会は、けっ

して現代と隔絶した社会ではなく、長い波長で今を生きる私たちにつながっている。この

セミナーでは、鎌倉後期の歴史を叙述した網野善彦の名著『蒙古襲来』を読み、そこでと

りあげられたさまざまな問題を考えることによって、過去は現在、そして未来を見通す絶

好の材料であることを知る。                           


●履修条件あるいは関連する科目等
なし                                      

                                        

                                        


●授業内容
1.著者網野善彦について                            

2.飛礫・博奕・道祖神                             

3.「撫民」と専制                               

4.二つの世界、二つの政治                           

5.「蒼い狼」の子孫                              

6.文永の役                                  

7.建治元年−日本                               

8.弘安の役                                  

9.弘安の「徳政」と安達泰盛                          

10.百姓と「職人」                              

11.訴人雲霞のごとし                             

12.転換する社会                               

13.鎌倉幕府の倒壊                              

14.一三世紀後半の日本                            

網野善彦『蒙古襲来』(小学館文庫)の各章のテーマについてレポーターが報告し、全員

で討論する。                                  

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
出席確認(20%)報告内容(40%)レポート内容(40%)           

                                        

                                        



●教科書
網野善彦『蒙古襲来』小学館文庫                         

                                        

                                        


●参考書
『網野善彦著作集』第五巻 蒙古襲来、岩波書店、2008年            

                                        

                                        

                                        


●注意事項
報告者だけでなく、受講者は全員、テキストを読むこと。              

                                        

                                        

                                        



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