2009年度 シラバス情報詳細

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーB
●主担当教員名
村松 直樹

●単位数
2単位

●開講時期
U 期
月・5
●対象学部
文系学部
情報文化学部(自然)
理学部
農学部
工学部
(T・V・W・X系)



●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:特許に見るアクチュエータ技術                 

このテーマでは,おもに国内の特許明細書を教材にして,アクチュエータ技術そのものお

よび発明に至る創造プロセスについて学びます.また知的トレーニングの観点から,「請

求項」の論理的展開のあり方などにも言及します.                 

 このセミナーを通し,わが国企業が学生に抱く,問題点の抽出感覚が鈍い,アクチュエ

ータやセンサなどの具体的知識が乏しい,理論の実際問題への応用が苦手,知識の有機的

利用に慣れていない,などの批判にも対処したい.                 


●履修条件あるいは関連する科目等
本テーマに興味のあることが前提条件.特許や創造性の重要性を意識しており,粘り強い

性格であればさらに良い.関連科目として英語,数学は前提条件.          

                                        


●授業内容
セミナーのテーマ「特許に見るアクチュエータ技術」は,ロボットからマイクロマシンに

至る最新のアクチュエータ技術を特許明細書に学ぼうとするものである.あらかじめ基礎

知識を解説し,これに基づきおもに国内の特許明細書を輪講形式で理解していく.   

1.アクチュエータ技術の基本解説                        

  従来方式 a.電動モータ,b.ソレノイド,c.油圧,d.空気圧       

  次世代  a.高分子,b.機能性流体,c.静電,d.圧電,e.光,f.ゲル,

       g.弾性表面波,h.球面モータ                  

2.特許明細書の読み方紹介                           

3.特許明細書理解・検討                            

4.レポート作成(試験)                            

                                        

参考図書;アクチュエータシステム技術企画委員会(樋口俊郎 代表),アクチュエータ

     工学,(2004),228,養賢堂                  

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
授業に対する姿勢,期末のレポート課題(試験)による.              

                                        

                                        



●教科書
使用しない.基本的に,文献(特許明細書)を配布したり,実機サンプル,電子ファイル

などを利用する.                                

                                        


●参考書
「授業内容」に示すが,セミナー時必要に応じて紹介する.             

                                        

                                        

                                        


●注意事項
特許明細書には,依然として独特の表現スタイルを持つものが少なくなく,また長文に亘

ることも多い.このため予習が望ましく,しかも主張点を的確に把握するためには集中力

を要する.                                   

                                        



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