2008年度 シラバス情報詳細

●科目区分
理系教養科目

●科目名
物質世界の認識
●主担当教員名
田邊 靖博

●単位数
2単位

●開講時期
W 期
金・1
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい
 人類は、物質の特徴を利用して、豊かな生活を実現してきました。一方で思わぬ被害を

もたらしています。物質の特性や反応性を正しく理解することは快適で安全な生活を送る

上で不可欠です。現在社会において、科学技術の果たす役割は、益々重要になっていま 

す。本講義では、「炭素」を代表例として、物質世界を通して我々の生活と物質との関わ

りについての認識と理解を深めるとともに、科学技術の果たす役割について考えることを

ねらいとします。                                

                                        


●履修条件あるいは関連する科目等
 特にありません。                               

                                        

                                        


●授業内容
1.物質? 材料?                               

  (原子、結合、結晶・非晶質、状態図、相変化)                

2.炭素の種類[黒鉛、ダイヤモンド、フラーレン、ナノチューブ]と炭素材料の歴史 

  (同素体、燃料[炭]から先端材料へ)                    

3.炭素材料製造に関する最近の話題                       

  (原料に混ぜ物をして酸化防止や省エネ・省資源を達成)            

4.ダイヤモンド                                

  (宝石だけではない工業材料としての利用)                  

5.炭素と航空宇宙・高層ビル                          

  (炭素繊維、CFRP、C/Cコンポジット)                 

6.炭素とエネルギー貯蔵・創製                         

  (燃料電池、二次電池、キャパシタで活躍する炭素)              

7.生物に優しい炭素                              

  (環境浄化、魚礁、生体材料としての炭素)                  

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
各授業内容の重みは等価です。出席に代えて毎回出題するレポートによって評価します。

                                        

                                        



●教科書
教科書は使用せず,必要な資料・文献等を配布する予定です。            

                                        

                                        


●参考書
1.新しい高校化学の教科書、左巻健男、Blue Backs Y1200、講談社 

2.ダイヤモンドの科学、松原聰、Blue Backs Y940、講談社     

3.炭素 −微生物と水環境をめぐって−、大谷杉郎・小島昭、東海大学出版会    

4.Cの科学と技術 −炭素材料の不思議−、白石・大谷・京谷・山田、コロナ社   


●注意事項
きちんと出席することを前提とします。                      

                                        

                                        

                                        



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