2008年度 シラバス情報詳細

●科目区分
文系教養科目

●科目名
開発の光と影
●主担当教員名
島田 弦

●単位数
2単位

●開講時期
U 期
月・1
●対象学部
情報文化学部(自然)
理学部
医学部
農学部



●本授業の目的およびねらい
第二次世界大戦以降、発展途上国の開発問題は国際社会の主要な関心事の一角を成して 

きた。本授業では、伝統的な経済開発アプローチに基づく開発学の諸理論を理解し、その

上で日本の開発援助政策(ODA)の実体に注目し、そこから国際的視点へと展開してい

く。次に、伝統的な開発学の限界を明らかにした上で、現在模索されている人間開発アプ

ローチなど新たな開発戦略についての理解を深める。また、近年問題となっている「開発

と貿易」や環境問題などとの関わりについても取り上げていく。           

 なお、授業開始10分以降の入室は認めないので注意してください。        


●履修条件あるいは関連する科目等
該当なし                                    

                                        

                                        


●授業内容
01.はじめに:「開発」とはどのような概念なのか、また、なぜ「国際開発」が必要な

のかを議論する。                                

02.開発援助の方法と開発援助に携わる機関・組織:国際的な開発援助において行われ

ている方法およびそれに携わる機関・組織の役割を理解する。            

03.日本の政府開発援助について:日本の行っている政府開発援助を題材に、開発援助

の仕組みを理解する。                              

04.経済開発の理論:国際開発援助の基礎となっている経済開発の基本的な諸理論を理

解する。                                    

05.伝統的な経済開発理論の限界と問題点:経済開発と人々の生活に関わる事例から、

経済開発理論の問題点とその理由を明らかにする。                 

06.新たな開発戦略について:現在、国連開発計画などの主唱する「人間開発」アプ 

ローチを中心に、経済開発戦略に変わる新たな開発戦略について考える。       

07.開発とガバナンス:開発と民主主義・「法の支配」の関係について考える。   

08.グローバル化と発展途上国:経済のグローバル化のもとで、発展途上国の抱える問

題点を理解する。                                

09.環境と開発:開発目標の追求と環境問題との関係について理解する。      

10.期末試験                                 

                                        

※07〜09については、授業の進行に応じて順番が前後する可能性があります。   

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
出席状況10%、レポート評価40〜50%、試験評価40〜50%         

※レポートは必要に応じ複数回行う場合もある。                  

※※レポートと試験のうち、評価の高い方に加重して配点する。           



●教科書
指定しない。                                  

                                        

                                        


●参考書
渡辺利夫・三浦有史『ODA(政府開発援助)』中公新書              

鷲見一夫『ODA援助の現実』岩波新書                      

アマルティア・セン『貧困の克服』集英社新書                   

国連開発計画『人間開発報告書』国際協力出版会(毎年発行)            


●注意事項
授業開始10分以降の入室は認めないので注意してください。            

                                        

                                        

                                        



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