2008年度 シラバス情報詳細

●科目区分
理系基礎科目(理系)

●科目名
化学基礎T
●主担当教員名
井口 哲夫

●単位数
2単位

●開講時期
T 期
金・2
●対象学部
工学部U系
08082101X〜



●本授業の目的およびねらい
目的:化学は、化学物質の性質、構造ならびにこれら物質相互の間の化学反応を研究する

学問である。工学分野に進む学生にとって、個別の化学的知識を体系化し、理解を深める

ために、物質の構造と性質ならびに化学変化についての理論的基礎を学ぶ。      

ねらい:本講義では、物質を形成する原子核・原子・分子・結晶の構造ならびに化学結合

の生ずる理由を、ミクロの世界の理論である量子論の初歩を取り入れて、物理化学的な立

場から学ばせ、併せて、できる限り演習を行い理解を深めさせる。          

                                        


●履修条件あるいは関連する科目等
工学部物理工学科の学生                             

                                        

                                        


●授業内容
1.はじめに                                  

                                        

2.原子の構造                                 

  原子、原子スペクトル、ボーアの理論、粒子性と波動性、シュレーディンガー方程式

、水素原子の波動関数、電子配置と周期律                     

                                        

3.化学結合 分子の構造                            

  イオン結合、共有結合、電気陰性度、混成軌道、分子の構造           

                                        

4.気体の性質                                 

  理想気体の状態方程式、気体分子運動論、実在気体の状態式、臨界現象      

                                        

5.固体の構造                                 

  結晶構造、イオン結晶、共有結合結晶、金属結晶、分子結晶、水素結合結晶    

                                        

6.相平衡                                   

  相、液体の蒸気圧と沸点、固体の昇華・融解・転移、状態図、相律、相平衡    

                                        

7.溶液                                    

  溶液の濃度、溶解度、蒸気圧降下、沸点上昇・凝固点降下、浸透圧        

                                        

                                        

(以上の項目を2〜3週ですすめる)                       

                                        

                                        


●成績評価の方法
毎回出席確認を兼ねて、小レポートを課す。(30%)               

定期試験(70%)                               

                                        



●教科書
野村浩康、川泉文男 共編、卜部和夫、川泉文男、平澤正廣、松井恒雄 共著:「理工系

学生のための化学基礎」第3版、学術図書出版社                  

                                        


●参考書
講義時に、適宜紹介予定。                            

                                        

                                        

                                        


●注意事項
担当教員によって、上記授業内容の進め方や取り扱いの異なることがあるので、講義のは

じめの説明に注意すること。                           

基礎科目なので,1年次に習得することが強く望まれる。2年次以降での再履修は学部講

義の関係で非常に困難である。                          



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