2008年度 シラバス情報詳細

●科目区分
文系基礎科目

●科目名
社会学
●主担当教員名
貝沼 洵

●単位数
2単位

●開講時期
V 期
月・1
●対象学部
工学部



●本授業の目的およびねらい
現代社会は、情報化やグローバル化と呼ばれる趨勢の中で大きく変容している。その現代

社会の中で深刻の度合いを増している「ワーキングプア」の問題を題材にして、その問題

の背景を社会学的に解釈・解説することを通じて、現代社会の実体を浮き彫りにしたい。

そして、そのことによって、受講生諸君が、現代社会に対する基本的な認識と、どのよう

な専門分野においても必要な素養・教養としての社会学的なモノの見方・考え方(社会学

的認識)を習得できるように努める。                       

                                        


●履修条件あるいは関連する科目等
関連する科目としては、広くは「文系教養科目」、特殊的には、「社会変動と人間生活」

や「社会と環境」                                

                                        


●授業内容
NHKスペシャル「ワーキングプア」T〜Vを題材にして、その背後に存在する以下のよ

うな社会学的問題を逐次解説し、現代社会の構造を考察する             

1)人間の絆が切れるということ                         

  身近な生活の中にある社会的なものが揺らいでいる。              

2)家族が危ない                                

  「機能不全家族」はもはや例外ではない。                   

3)日本の「地域」が崩れる                           

  あまりに急速な近代化を遂げた日本社会の縮図として「地域」とその変化の帰結を考

える。                                     

4)不安と孤独な都市                              

  豊かな消費生活の陰で進む、「生活保護以下」の生活を考える。         

5)変わる企業の雇用構造                            

  従業員を守らない企業の行動様式を考える。                  

6)格差化社会を考える                             

  決して自分に責任があるわけではないのに、働いても生活が良くならないのは何故か

。                                       

7)ワーキングプアに対する解決策はあるのか                   

  海外の事例から日本の政治の貧困を考える。                  

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
期末に実施する授業内容の理解度についての筆記試験による。筆記試験の採点基準は、授

業中に指示する。                                

                                        



●教科書
特に指定しない。毎授業時に講義レジュメを配布する。               

                                        

                                        


●参考書
授業時にその都度、指示する。                          

                                        

                                        

                                        


●注意事項
知識としてばかりではなく、社会学の考え方を理解してほしい。そのためにも、根気よく

現代社会を考える姿勢をもって授業に参加してほしい。               

                                        

                                        



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