●本授業の目的およびねらい
激動する世界の戦争、政治的対立、経済、環境問題などの真相を追うとともに、新聞、
テレビがどのように報道してきたか、メディアの責任と役割も検証する。
ネバダの核実験場から、国連、ホワイトハウス、国務省、米中央情報局(CIA)、さ
らにパキスタンの現場に至るまで、国際記者として直接取材してきた経験を語り、取材で
掘り起こした情報を授業で紹介する。北朝鮮の核実験や拉致問題、「核の闇市場」、イラ
ク戦争、CIAの工作、東シナ海ガス田の領有権問題、アメリカ大統領選挙などをめぐっ
て活発な議論の場としたい。問題別に私家版の資料を配付する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
日ごろから、国際ニュースに注目し、新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなどでニ
ュースの内容を調べ、「なぜか」と疑問を持つこと。できたら、英字新聞を読んで、英語
メディアがどう伝えているか日本語のニュースと比べてほしい。
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●授業内容
以下のような問題について、真相を探るとともに、メディアはどう伝えてきたか検証す
る。(国際情勢の推移に従って変更することもあり得る)
*拉致問題の真相とメディアの責任
*北朝鮮の核実験
*「核の闇市場」
*広島・長崎への原爆投下の真相
*「日本の核武装?」
*米中枢同時テロとは何だったのか
*対テロ戦争の変質
*イラク戦争、中東炎上の恐怖
*CIAは何をしてきたか
*新グレートゲームとBRICs
*東シナ海ガス田をめぐる日中対立の真相
*米大統領選挙の深層
*新冷戦再発の恐怖
*アフリカの人道的危機
*日米外交交渉の深層
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●成績評価の方法
毎回、授業の最後に5問の小テスト(授業をきちんと聞き、ノートをとれば答えられる
)を行う。小テストの合計点数を1/3、期末に提出するレポートの評価を2/3として
総合成績を算出する。授業中の態度も考慮する。
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●教科書
毎回、春名が書いた記事やレジュメなど手作りの資料を配付する。
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●参考書
問題別に、望ましい文献などを紹介する。
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●注意事項
授業は活発に展開したい。学生諸君は疑問があれば積極的に質問してほしい。
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