●本授業の目的およびねらい
この講義では、現実の企業が直面している問題と対応づけながら、経営組織論の基礎的概
念を解説していきます。受講者には、個別のテーマごとに取り上げられる問題を考えるた
めの「思考ツール」の習得が求められます。この講義のメインテーマは「超企業組織論」
です。現代社会における企業活動は、さまざまな関係者のうえに成立しています。「会
社」「企業」「組織」の概念上の違いとは何なのかについて、整理して考えていきます。
受講後には、「企業を超える組織」の全貌が理解できると思います。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
講義の内容は、次の通りです。
第1部 市場の組織化
(ゴミ箱モデル、顧客満足、系列取引、組織間関係論)
第2部 競争と協調
(協調行動の進化、対話としての競争、デファクト・スタンダード、戦略的提携)
第3部 アーキテクチャと製品開発
(製品アーキテクチャ、ユーザー・イノベーション、プロデューサー、ゲートキー
パー)
第4部 トランス文化
(トランスナショナル企業、組織文化、ドミナント・ロジック、個体群生態学)
第5部 企業間ネットワークとしての組織
(価値ネットワーク、知識連鎖、情報粘着性、クラスター)
また、毎回の講義内容に関係する重要文献の読書案内も行います。
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●成績評価の方法
*原則として、期末定期試験の点数(100点満点)によって成績評価します。
*ただし、オプションの課題レポート提出で最大20点まで試験の成績点数に
上乗せできます。
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●教科書
高橋伸夫編著『超企業・組織論』有斐閣,2000年.
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●参考書
高橋伸夫編・東京大学ものづくり経営研究センター著『ものづくり経営講義』日経BP社
,2005年.
高橋伸夫著『コア・テキスト経営学入門』新世社,2007年.
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●注意事項
特になし
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