●本授業の目的およびねらい
医学の歴史を英文を通して学ぶ。
今日、医学はその遺伝子操作、万能細胞研究などの登場によって、あたかも全盛期にある
ように見える。
それでは、医学は長い歴史の中でどのような働きをしてきたのか。
ギリシャ・ローマ時代に遡り、医学の発達過程を学ぶ。
それでは、現代における医学、医学史の意味とは何か。
学生諸君自身が、問題意識を持ってこの課題に取り組むことを期待する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
以下のように分けて学ぶ。
1 医学概論
2 ギリシャ・ローマ医学とそれ以前の世界
3 中世医学の伝統
4 インド・中国医学の系譜
5 疾病の特定研究:黒死病の登場(ペストの歴史的影響力の研究)
6 近代医学への道:細菌学
7 病理学、生理学、細菌学などの分化
8 疾病の特定研究:梅毒
9 疾病の特定研究:コレラ、天然痘
10 水の文化史的研究
11 疾病の特定研究:結核
12 結核のロマン化
13 疾病の特定研究:脚気
14 遺伝子操作
15 新しい地平線と課題
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●成績評価の方法
出席、全訳、レポート、試験。特に期末にレポートをまとめて提出する。
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●教科書
特にない。プリント配布。あるいは原版を自分でコピーする。
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●参考書
福田眞人『結核の文化史』(名古屋大学出版会)
福田眞人『結核という文化』(中公新書)
シゲリスト『文明と病気』(岩波新書)
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●注意事項
相当分読む。精読と乱読の組み合わせ。
訳を書いてくる。最後に提出。
レポートの内容が問われる。
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