●本授業の目的およびねらい
1.レヴェルの高い文章を多読することで、英文を読むことに慣れること。
2.使える表現に注意しながら、読む。これには少し説明が要るだろう。購読というと評
判が悪く、全く役に立たないように言われているが、この授業では役に立つ表現に注
意しながら、英文を読むことにする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
西洋思想史や教育史。つまり、「教育」とは何かを追及した、一連の思想史的な営為や
「人間」観の形成をテーマにした哲学史等。
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●授業内容
まず本講義で取り上げるバートランド・ラッセルについて説明する。ラッセルは1872
年に生まれた、20世紀前半から半ばに架けて(1970年死去)活躍した、イギリスを
代表する知識人。関心領域も広く、ヘーゲル哲学者から出発した彼は、西洋哲学、数理哲
学、社会学等、多方面で傑出した業績を残した。晩年は平和運動にも挺身。それ以外に
も、該博な知識を基に幅広い著述で親しまれ、1950年にはノーベル文学賞を受賞す
る。取り上げるのは、彼の有名な教育論の一部である。
授業内容は以下の三段階で行う(90分間、だらだら訳するのは、やるほうは無論、聞く
ほうもしんどいので)。
1.まず前回の講義の復習から始め、全体の文脈の把握に努める。
2.その際、注意すべき表現を取り上げ、それを基に簡単な英作文を行う。
3.これらを終えて、購読に入る(2.と3.が逆転する場合も)。
教科書は全部で56頁あるが、全部、読み通すつもりなので、一回につき4頁進む予定。
教科書の内容は以下の4章に分かれている。
1〜4:“Affection and sympathy”
5〜7:“Play and fancy”
8〜11:“the University”
12〜14:“Punishment”
最終回:テスト。
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●成績評価の方法
テスト80パーセント。出席20パーセント。
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●教科書
Bertrand Russell, On Education (Kaibunsha) 1,133\
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●参考書
講義中に指示する。
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●注意事項
寝ないこと。
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