●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:将来から現在を考える
課題を自由に決めます。自分は将来どうありたいのか・何をしたいのか、将来から現在
を考えて自分の関心事を調べ、他分野の人にも聞いてもらえる発表を目指します。高校ま
でとは異なり、答えが無いかもしれない課題の協同学習・討論を通して、自立した学習態
度・実践方法を身につけ、課題発見・遂行能力向上を目指します。
インターネット・新聞・本等に溢れるばかりの、時にはむやみに危機感を煽る情報があ
ります。確かな知識の獲得、的確な判断、コミュニケーション能力を向上させたい。
|
●履修条件あるいは関連する科目等
知りたいこと・理解を深めたいことのある人を期待しています。学部は問いません。セ
ミナーAとBは独立しています。AまたはBだけの、あるいはAとBの受講もOKです。
|
●授業内容
自分が知りたいことを調べ、意見交換し、相互啓発を通じて、より深い理解を目指しま
す。パワーポイントを用いた発表スキルを学び実践します。
1.自己紹介を行い、自分の関心事を述べます。
2.受講生自身により、調べたい課題を決めます。
3.グループあるいは個人で、そのテーマを調査・考察し、全体で討論します。文理融合
セミナーの特色を生 かし、他分野の人とサブグループを作ります。
4.パワーポイントを用いて、中間発表と最終発表を行います。
5.全体のまとめ及び今後の展望を行います。
◎テーマは各自で自由に決めます。以下はこれまでに調べたかあるいは今後の魅力あるテ
ーマ例と考えていま すが、これらに関係なく決めてください。
*太陽光、風力、バイオマス、廃棄物発電などの新エネルギーの展望と課題
*法律は人間と社会と環境を守れるか
*豊かさとは何か、豊かな社会は実現できるか
*江戸時代の生活を環境問題の視点から考える
*地球温暖化の何が本当に問題なのか
*ハイブリッドカー、燃料電池車、ジーゼル車、カーシェアリング
*ブータンの生活は世界モデルの1つとして参考になるか
*韓国の受験制度の課題と将来展望(韓国留学生)
*ゴミ減量、リサイクル、リユースに向けた世界と日本各地の試み
*途上国の生活環境向上への医療サービスの充実と特許権
*中国の原子力発電所の設置場所の検討と有力候補地の提案(中国留学生)
*援助の目的は何か〜ラオスの発展のために日本は何ができるか
*大量生産・大量消費社会からの脱却は可能か
*環境変化の予測はどれくらい確かなのか
|
●成績評価の方法
出席、セミナーへの参加姿勢、発言内容、レポート・感想文(各25%)。筆記試験は
ありません。
|
●教科書
特にはありません。受講生自身でテーマに関連した資料をインターネット等で検索しま
す。本を1冊は読みたい。必要な資料は適宜配布します。
|
●参考書
「環境危機をあおってはいけない」ビョルン・ボルグ著山形訳、文芸春秋社
「豊かさの条件」暉峻淑子、岩波新書 「環境再生と日本経済」三橋規宏、岩波
「新・環境倫理学のすすめ」加藤尚武、丸善ライブラリー
「13歳のハローワーク」村上龍、幻冬舎 など。参考書リストを配布します。
|
●注意事項
・メールの使い方・携帯電話への転送方法、インターネットの操作方法、パワーポイント
による効果的口頭発表、等については大学院生のTAがサポートします。
・発表内容はホームページ上で原則公開します。使用した参考文献等の出典を明示するな
ど、著作権に十分配 慮してください。
|