2008年度 シラバス情報詳細

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
小西 哲郎

●単位数
2単位

●開講時期
T 期
水・3
●対象学部
理学部
工学部
(U・V・X系)



●本授業の目的およびねらい
「世界でもっとも美しい10の科学実験」                     

地球が自転していること、光が波であること、電子と電気素量が存在すること…。   

高校までの物理で正しいと教えられてきたことは、はじめから分かっていた訳ではなく、

どれも巧みな実験の末に得られた知識です。この基礎セミナーでは、こうした歴史的実験

(おもに物理学)の解説を読むことで、自然の姿を明らかにする方法を学び、また、  

それぞれの科学の知識をよりイキイキとしたものにしていきます。加えて、発表と質問、

議論というセミナーの中からアイディアを得る方法も探っていきます。        


●履修条件あるいは関連する科目等
高校までの各科目を良く理解していること。                    

                                        

                                        


●授業内容
教科書としてあげた「世界でもっとも美しい10の科学実験」の中から、       

一人が1章を担当し、およそ1週間に1章のペースで進む予定です。         

                                        

担当者は各章の内容を発表し、他のメンバーはそれを聞いて質問し議論します。    

教科書は一般向けの「読みもの」として書かれているので数式が少ないですが、    

担当者は(聞く方も理系の大学生ですから)各自出来るだけ数式を補って       

自分なりの計算と考察を加えて発表してください。                 

                                        

一方、聞く方は、これは既に確立された真理だとは思わず、             

発見当時の別の科学者の気分になって、「本当に本当か?」とか           

十分なツッコミをいれつつ聞きましょう。(ツッコミが足りないのも         

減点です。)                                  

                                        

以下は教科書の目次の抜粋です。                         

第1章:世界を測る−エラトステネスによる地球の外周の長さの測定         

第2章:球を落とす−斜塔の伝説                         

第3章:アルファ実験−ガリレオと斜面                      

第4章:決定実験−ニュートンによるプリズムを使った太陽光の分解         

第5章:地球の重さを量る−キャヴェンディッシュの切り詰めた実験         

第6章:光という波−ヤングの明快なアナロジー                  

第7章:地球の自転を見る−フーコーの崇高な振り子                

第8章:電子を見る−ミリカンの油滴実験                     

第9章:わかりはじめることの美しさ−ラザフォードによる原子核の発見       

第10章:唯一の謎−一個の電子の量子干渉                    

                                        


●成績評価の方法
発表、質問と議論への参加の様子などから総合的に評価します。           

レポートを課す場合はそれも成績に考慮します。                  

                                        



●教科書
「世界でもっとも美しい10の科学実験」                     

ロバート・クリース著、青木薫訳、日経BP社                   

図書館や書店、アマゾンなどの書評等をみて、どんな本なのかを見ておいてください。 


●参考書
セミナーの中で適宜指示します。                         

                                        

                                        

                                        


●注意事項
初回に担当を決めます。                             

                                        

                                        

                                        



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