●本授業の目的およびねらい
私たちの身の回りにはアートがあふれている。本講義ではアートに関わる様々な事例を取
り上げ、受講者のこれまでの芸術体験と比較しながら、芸術と社会、あるいは自分自身と
の関わりを考える導入的な概論とする。
授業では、主に現代美術およびデザインを取り上げ、作品だけでなく、私たちが実際に
アートを体験する「場」、アートへの多様な支援など具体例を通して多角的に考察する。
また最後のタスクでは、実際に展覧会などへも足を運び、個々に得た情報や問題点を分析
し、ディスカッションもまじえながら、自分とアートとの関わりを深め、確認する。
|
●履修条件あるいは関連する科目等
現代芸術論、芸術と人間精神など
|
●授業内容
以下の項目について、現代社会におけるアートのありかたを考える。
*履修人数や授業進行により、カリキュラムは変更することがあります。
− 授内容と方針の紹介
− アートと社会;社会の中の自分とアート
− 多様な表現:
絵画・映像・メディアアート・インスタレーション・パフォーマンスなど
− 現代美術と「場」1(欧米のアートスペース/ミュージアム)
− 現代美術と「場」2(日本のアートスペース/ミュージアム)
− アートとツーリズム/経済(街を活性化するアート)
− クリエイティビティ:生活の中のデザイン
− 企業メセナ:さまざまなメセナ活動のかたち
− アートプロジェクト+ボランティア
− 国際展と海外における日本人アーティストの展覧会
− 展覧会と制作の現場
− Task:自分とアートとの関わり、これまでとこれからをプロジェクトあるいは
ディスカッションを通して考える
|
●成績評価の方法
受講状況と授業内課題およびレポートの提出
|
●教科書
使用しない。
|
●参考書
「アートスタディ」(晃洋書房)
「美術館で愛を語る」 岩渕潤子著(PHP新書)
「六本木クロッシング」 森美術館(美術出版社)
その他、講義時に適宜紹介する。
|
●注意事項
学外での展覧会(またはイベント/講演会)を訪れる。
美術館やギャラリー、商業空間を訪れ、現在起きていることを感じ、興味の幅を広げてい
くことが望ましい。
自分の視点や考え方を持ったうえで、アートとの関わりを意識してほしい。
|