2007年度 シラバス情報詳細

●科目区分
文系教養科目

●科目名
市場経済と社会
●主担当教員名
黒田 達朗

●単位数
2単位

●開講時期
V 期
水・3
●対象学部
工学部



●本授業の目的およびねらい
本講義は、人間社会の経済的側面を分析するために、最も基礎的な理論的フ      

レームワークを与えるミクロ経済学への入門を目的とする。また、その応用問     

題として、近年話題になることの多い貿易問題などに関する基本的理論を解説     

する。                                     

                                        

                                        

                                        


●履修条件あるいは関連する科目等
社会の経済現象に対する興味が十分あること。格別の熱意がないと単位の取得     

は容易ではない。                                

                                        


●授業内容
講義は以下の順で行う。                             

                                        

1.イントロダクション                             

 講義全体のスケジュールの関する説明と経済現象の基本的問題を解説する。また、参考

書リストを配布する。                              

2.消費者行動の理論                              

 個々の消費者の行動を効用最大化仮説に基づいて理論的に分析するフレームワークにつ

いて講義する。                                 

3.生産者行動の理論                              

 競争的な市場における個々の生産者の行動を利潤最大化仮説に基づいて理論的に分析す

るフレームワークについて講義する。                       

4.不完全競争の理論                              

 独占や寡占など、必ずしも競争が十分でない市場における生産者の行動とその問題点に

ついて講義する。                                

5.一般均衡理論                                

 複数の財市場の関連と相対価格の決定メカニズムについて、簡単な交換経済のケースを

取り上げて講義する。                              

6.国際貿易への応用                              

 これまでの議論を基礎に、国際経済の働きの最も根幹である貿易の役割、「競争力」や

「貿易黒字・赤字」等の意味を考察する。                     

7.市場の失敗・政府の失敗                           

 現実の経済システムを考える上で重要な鍵となる市場が不完全となる原因、政府が機能

しない原因を解説し、その解決策を検討する。                   

8.期末試験                                  

                                        


●成績評価の方法
期末試験の成績による。                             

                                        

                                        



●教科書
特に指定しない。                                

                                        

                                        


●参考書
参考書 初回に指示する。                            

                                        

                                        

                                        


●注意事項
可能な限り講義ノートで十分なように配慮するが内容は積み上げ方式なので、     

その回の内容を次回の講義前に一通り復習しておくことを強く勧める。        

                                        

                                        



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