●本授業の目的およびねらい
A国とB国の国境線。国境を呼べるものはない。そこに、国際A級スナイパーであるゴル
ゴ13(C国国民、以下単にX)が現れ、A国領域から一発の弾丸を発射した。B国の領
域内にいるY(D国国民)の着衣が真っ赤に染まった瞬間であった。そしてこれがYの最
後であった。さて、Xを逮捕し、裁判にかけ、処罰することができるのはどこの国であろ
うか。この講義では、こうした国際協力の問題や、国際開発の問題について、国際法の観
点から論じる。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
01.イントロダクション。いよいよ講義のスタートだよ。
02.どこの国の刑法がXの犯罪に適用されるであろうか。
03.刑事管轄権の基礎とは、何に基づくものであろうか。
04.どこの国の警察官がXを逮捕することができるのか。
05.Xが第三国に逃亡した場合は、どうなるのだろうか。
06.なぜA国の警察官がE国で職権を行使できないのか。
07.XがC国の元首や外交官であればどうなるだろうか。
08.XがC国の軍人であればどうか。ICCとは、何か。
09.国家はどのようにして領域を増やすことができるか。
10.領域の内と外では、どのような開発が許されるのか。
11.海はどのような構造になっているのか。領海や公海。
12.海洋開発を行うことができるのはどの国であろうか。
13.排他的経済水域はどこからどのように線を引くのか。
14.深海海底、南極、月その他の天体の開発はできるか。
15.定期試験だよ。力一杯がんばってチャレンジしよう。
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●成績評価の方法
定期試験による評価します。出席を勘案するかどうかは、皆さんと相談の上決定します。
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●教科書
松井芳郎編『ベーシック条約集』(東信堂)
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●参考書
松井芳郎他『国際法』(有斐閣Sシリーズ)
杉原高嶺他『現代国際法講義』(有斐閣)
岩沢雄司他『講義国際法』(有斐閣)
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●注意事項
板書中心の講義になります。
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