2007年度 シラバス情報詳細

●科目区分
理系基礎科目(文系)

●科目名
物理学入門
●主担当教員名
岩橋 克聰

●単位数
2単位

●開講時期
U 期
木・2
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい
 光はいつの時代でも物理の中心的なテーマとして研究されてきました.「光の科学」を

テーマにして,物理を学びます.物理では,枝葉末節にとらわれず,現象の本質を基本的

な法則や簡単なモデルによって理解することが大切です.授業の目標は以下の通りです.

 光の基礎力として,@光の基本的な性質(光速,光の種類,光線の直進・反射・屈折)

A光の波動性と粒子性の現代物理学における統一(光の二重性)B光と環境問題との関わ

り(地球の温暖化,低周波電磁波問題)が理解できるようになる.応用力として,C物事

を大まかに正しく理解する力D有効数字1桁で計算する力E誤差に対するセンスを養う.


●履修条件あるいは関連する科目等
広い意味で物理に興味をもっていること                      

                                        

                                        


●授業内容
最初に,光の基本的な性質をいくつか学びます.次に,光は粒子なのか波なのかという問

題を取り上げ,光の二重性という解決法を紹介します.最後に,地球の温暖化問題と電磁

波問題を光の視点から考えます.                         

                                        

各回の授業内容:                                

@光の速さ  (世界の広さ,ガリレオのカンテラ実験)              

A光の速さ  (レーマーとイーオの食,ブラッドレーと龍座のガンマ星)      

B光の速さ  (フィゾーの回転歯車,フーコーの回転鏡,屈折率と速さ)      

Cさまざまな光(電磁波,波長,振動数,スペクトル,可視光線)          

Dさまざまな光(紫外線,X線,ガンマ線)                    

Eさまざまな光(赤外線,電波,マルコーニ,さまざまなアンテナ)         

F光線の性質 (直進,光源の大きさ,日食・月食)                

G光線の性質 (ビデオを見る.反射・屈折)                   

H光線の性質 (屈折光線の作図,全反射,光ファイバー,胃カメラ,虹)      

I光の二重性 (ビデオを見る,粒子説・波動説,水中の光の速さ)         

J光の二重性 (ヤングの干渉縞,箔験電器,光電効果,光量子仮説)        

K光の二重性 (物質波,二重性,ビデオを見る)                 

L地球の温暖化問題(惑星の温度,太陽定数,黒体放射,温室効果,電波の窓)    

M低周波電磁波問題(地磁気,送電線,家庭の電化製品と電磁波)          

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
筆記試験(主)と授業時に随時おこなう演習やレポート(副)            

                                        

                                        



●教科書
なし                                      

                                        

                                        


●参考書
『いかにして問題をとくか』,G.Polya著,垣内賢信訳(丸善),1,500円 

                                        

                                        

                                        


●注意事項
授業は主にPowerPointを用いて行う.それと共に,ビデオを見てレポートを書

いたり,簡単な計算や作図の演習も行う.                     

                                        

                                        



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